国語において,criticalに読む・考えるという視点をそだてる指導法の研究
Project/Area Number |
23908024
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅰ(文科系)
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
中尾 順子 大阪教育大学, 附属天王寺中学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2011: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
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Keywords | 相互交流による読みの変容 / 新しい視点 / criticalな読み |
Research Abstract |
【研究目的】 国語の指導において,テクストとの対話をとおして自分の視点から作品の意味世界をつくりあげていく「読み」の獲得を目指す。そのためにcritical(「なぜ」という問いかけと根拠をもち)読む・考えるための指導法とその効果について探るため以下の3点の検討を目的とする。 1.「読み」の授業で相互交流は生徒の読みの変容にどう反映したかを明らかにする。 2.生徒自身がどのように他者の視点を取り込み,どう新たな視点を自覚したか。 3.新たな視点の獲得と自覚はcriticalに読む・考えるという自覚を促すのか。 【研究の方法】 「読み」の過程は作品世界を疑似体験と考え,それを他の学習者と相互交流において共有することで,自分の「読み」を意識し深め,また読みの視点を広げられると仮説を立て,検証として自分のよみとったことを言語化し,他者との交流で自分の考えを明確にする方法の効果検討として以下の過程で行った。 1.最初の個人の感想をもとにその後,班やクラスでの相互交流後の感想と比較対照し読みの変容過程を分析。 2.班での話し合いや,クラスでの交流の様子を録画,録音し1の記述されたものと比較対照させ分析。 3.相互交流を導入しない授業とした授業での読みについての意識について調査し,因子分析を行った。 【研究成果】 読みの相互交流を通じ生徒は違った視点から自分の読みを捉えなおすことで自分の読みを変容させたことが1,2,3の分析の結果明らかになった。読みの過程で他者と自分の時点を対象化させることは,自己の読みの自覚を促すのみならず,新たな視点の獲得につながり,物事をcriticalに読む・考える力を醸成することに反映することが検証された。
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Report
(1 results)
Research Products
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