小学校体つくり運動におけるGボールを活用した指導計画及び単元開発の実証的研究
Project/Area Number |
23908041
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅰ(文科系)
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
柳井 友裕 大阪教育大学, 附属池田小学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 危機回避能力 / Gボール / 体つくり運動 |
Research Abstract |
本研究の目的は、小学校体育科体つくり運動におけるGボールを活用したカリキュラム開発にある。中教審の審議の経過を整理する中で体つくり運動が担う役割を明らかにし、Gボールの特性を明確化しながら単元つくりを行い、児童の動きをビデオカメラで撮影したり、運動が成功した回数を記録したりしてその効果を検証した。成果としては、「危機回避能力の育成」をキーワードとして、その能力を「外的な条件に対して、その動きを予見し、タイミングよく、無駄の少ない素早い動きを判断し、自らの体をコントロールできる能力」と定義し、1年、3年、5年におけるカリキュラム開発を行った。具体的には、「よける(untouched)」と「転がす、乗るなど(on touch)」の二つの要素を中心に単元を構成したが、Gボールの「大きさ」「重さ」「弾力性」が上に定義した能力の育成に非常に有効であることが、児童の動きの高まりから明らかになった。 まず第1に、ボールとして動きの規則性が、児童のものの動きに対する予見や対応する動きの選択を可能にした。第2に「大きさ」は、よける際に大きな動きを生み出し、「重さ」は、ボールを投げ上げる運動の際に体全体を使っての動きを生み出す効果があった。第3に「弾力性」はボール自体を弾ませてキャッチしたり、よけたりする運動や、ボールにのってボールと一体となって弾む運動につながることが明らかになった。これらの動きつくりを低・中・高学年の発達段階に応じて配列することで小学校でのカリキュラムを完成することができた。 学習指導要領に例示されているだけのGボールの使い方ではなく、ボールとしての特性を生かして「危機回避能力」という視点で単元開発を行い、第55回全国小学校体育科教育研究会、第2回関西体育授業研究会、および平成23年度大阪教育大学池田地区研究発表会においてその成果を発表した。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)