Research Abstract |
本研究は,子どもの思考過程をICT機器を活用することにより,投影されたデジタル画像をいかして,児童が自らの思考をよりわかりやすく,適切に表現できるようになることをねらったものである。 ICT機器として,実物投影機,電子黒板,プロジェクター(書画カメラ付き),タブレットパソコンを活用して,授業実践を実践することで研究を進めた。例えば,以下のような授業を実践した。(他にも同様の実践を行ってきた) ・三角形の仲間分けの学習で,実物投影機で子どもたちが三角形を分ける作業の様子を電子黒板に投影し,次に,提示された仲間分けの視点について電子黒板に書き込みをしながら話し合いを進めた。(3年『三角形』) ・学習プリントで提示された神奈川県のおよその面積を求める学習で子どもたちは,求め方をかいた学習プリントを実物投影機で投影し,考え方を説明した。さらに,投影した画像をその場でプリンターで印刷し,並べて提示することで複数の考え方の比較検討を行った。(6年『およその面積』) なお,どの実践もタブレットパソコンを介して画像の投影や課題の提示などを行った。 ICT機器の活用することで以下のような効果があった。 ・子どもの考えをそのまま提示でき,また,必要な場面で子どもの考えをすぐに提示することができ,説明をさせることもできる。また,複数の考えもスムーズに提示できる。 ・自分の考えがそのまま投影されるので,子どもが説明しやすい。また,説明を聞いている子どもも,言葉だけでなく,画像とあわせた説明となり,理解がしやすい。それにより,話し合いがより活性化された。
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