小学校理科教育におけるCMS導入による「成果物からの気づき」を重視した学習の実践
Project/Area Number |
23910015
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育工学
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Research Institution | 鈴鹿市立白子小学校 |
Principal Investigator |
福島 耕平 鈴鹿市立白子小学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2011: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | CMS / Moodle / 学習者参画型データベース |
Research Abstract |
目的 本研究では新学習指導要領においてレポート作成等の表現活動もより重視される小学校理科教育において、CMSを活用することによる「成果物からの気づき」を重視した授業実践を行い、その中で以下のことを検証した。 (1)CMSを用いた気づきを重視した授業が、従来型の授業と比べ、児童の能動的学習にどの程度有効であったか。 (2)CMSの導入が、新学習指導要領でうたわれている学習活動の一体とした評価にどの程度有効であったか。 (3)小学校におけるCMSの活用で、どのようなメリット・デメリットが生じたか。 方法 「Moodle」は大学等の高等教育機関での活用が主なため、児童にとっては難しく、読めない漢字等もあるため、小学生向けの言語パッケージの開発を行った。 2学期以降、理科の学習において、まとめのレポート作成をA4の紙に行った。それをスキャナで取り込み、「Moodle」のデータベースモジュールを活用して学習者参画型データベースを構築し、共有、相互評価を行った。その際に、友だちの成果物から新たに気づいたことについてもコメントをし合った。 学習の事前・事後にアンケートを実施し、児童が能動的学習に取り組めたかどうかを検証した。 CMSに蓄積された成果物やコメント、学習履歴、アンケートをもとに、本研究の効果や改善点を明らかにした。 成果 学習者参画型データベースを活用することで,学習の中に学習成果の共有,交流する活動を簡単に位置づけることができ,そのことが子どもたちの気づきにつながり,さらに学習の深まりにもつながった。 文字による交流を繰り返し,その特性と良さを日常的に体験させたことが,情報モラルの指導にもつながった。 「Moodle」のシステムは,小学校においても十分に活用することができ,今後,電子黒板の利用と広がりとともに,「Moodle」のようなCMSの活用が広く見込まれる。
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Report
(1 results)
Research Products
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