Project/Area Number |
23911002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
特別支援教育
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
阿部 修一 愛媛大学, 教育学部附属特別支援学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2011: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 自閉症 / 就労継続 / 成人教育 |
Research Abstract |
1研究目的と方法 自閉症者の就労継続支援の一環として、就労生活や社会生活で生じる様々な問題に関して本人への学習のあり方や理解促進について、同窓会活動と連携した成人教育システム(指導内容、方法、時期、回数、評価等)を作成した。方法としては、予備学習会で得た結果から毎月の同窓会活動後を利用した13回の学習会と愛クリーン班9回の学習会の実践、それぞれの学習会後の本人及び企業関係者、指導者評価をもとに検討を行った。 2研究結果 ・問題の原因及び解決方法を具体的に知ることにより、以後の多くの自閉症者の言動に改善が見られた。 ・多くの企業関係者や保護者から学習会後の自閉症者の言動が変わってきたと評価を得た。 ・ipadの活用によりその場で言動の良し悪しの自己評価が可能となりさらに記録・保存をすることで後日の振り返り学習がより効果的となった。 ・学校施設(進路学習室)を整備し、学習本やタッチパネルを使った学習支援教材を常備することで自閉症者自身が主体的に学習できるようになった。 ・学習会で用いたプレゼンテーション原稿の修正を行い、それぞれの課題(マナー、給料と消費、健康、人とのつきあい方等)に応じた教材集を作成した。 ・生活行動等の改善に向けた指導者評価や自己評価の方法について試案の作成を行った。 3まとめ 自閉症者の就労継続支援として自己解決力を高める場として学習会を実施したが、自分自身の生活を見直したり、言動について気を付けるなど変容が見られ、その重要性が確認できた。 今後は、学習会の方法及び内容について検討を深めるとともに関係機関との連携を図った成人教育システムを構築する必要がある。
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