紛争後の平和構築プロセスにおいて環境資源が持つ役割
Project/Area Number |
23912004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
法学・政治学・経済学・経営学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
宮澤 尚里 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 学術研究員
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 環境管理 / 平和構築 / コミュニティ |
Research Abstract |
本研究では、紛争後の平和構築プロセスにおいて、環境資源が平和の定着にどのような役割を持つかについて検証した。特に、環境資源管理政策が平和構築プロセスの中に効果的に導入されることを可能とする知見を、実証に基づき提示した。 本研究により紛争後の国の政策において、環境資源管理に取組むことの重要性を喚起し、併せて、どのように環境資源を管理すべきか、そして、どのように平和構築プロセスに導入すべきか、という対策を提示している。これまで紛争後の「環境資源の役割」に焦点をあてた研究がほとんど存在しなかったが故に、実際に紛争後国家における平和の構築プロセスの中で「環境資源」を戦略的に統合させることに失敗してきている。筆者によるこれまでの研究では「紛争後の国における環境資源の管理」に焦点を当てて分析をしてきた。その分析枠組みを基礎として、環境資源管理が平和構築プロセスの中に効果的に導入される政策について分析した。 本研究成果では、紛争後の国における環境資源の役割と管理の在り方に、新たな視点と解決策を提示した。本研究の成果は、紛争終結国において根源的に重要となる環境資源管理に対して、具体的な「施策づくりのオリエンテーション」を与え、今後平和構築に携わる研究者及び実務者にとっての政策立案に有益な研究となる。具体的な「方法論」を示したことで、平和構築プロセスにおける教訓を提示し、平和構築に携わる実務者が政策を立てる上で、参照される研究となり、本研究の成果により紛争後の国の平和の定着に貢献することができると考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)