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地域の科学技術理解増進へ向けた「備前焼」の素焼き温度に着目した模様発現機構の研究

Research Project

Project/Area Number 23915016
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 化学
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

米田 美佳  岡山大学, 工学部, 技術専門職員

Project Period (FY) 2011
Project Status Completed (Fiscal Year 2011)
Budget Amount *help
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Keywords備前焼 / 素焼き温度 / 模様発現
Research Abstract

【研究目的】
本研究では、"みえる"質の高い地域密着型科学啓発活動を実施することを目的とし、素焼き温度と「緋襷の赤」や「胡麻の黄/茶」の模様発現の相関性について検討を行った。
【研究方法】
当初計画に基づき、8種類の備前焼粘土を直径20mm、厚さ4mmのペレットに成形し、150~1250℃の温度で素焼きした。次に、(1)稲藁を載せる、(2)松灰を載せる、(3)何も載せないの3条件で素焼き後のペレットを本焼成し、模様の発現状況を色相観察により比較するとともに、粉末X線回折装置による生成相の同定を行った。
【研究成果】
ペレットを素焼きした結果、粘土の種類によらず素焼き温度により色調が大きく変化した。これを本焼成した結果、松灰を載せたとき(胡麻模様)と何も載せなかったときは素焼き温度に関わらず同様の結果となるが、稲藁を載せたとき(緋襷模様)は、1000℃以上の素焼き温度で模様の発現が弱まることが明らかとなった。粉末X線回折装置による生成相の同定結果より、素焼きによる変化は400~600℃及び1000~1250℃の間で起こっており、1000℃以上の素焼き温度ではムライトが生成していること、松灰を載せたとき(胡麻模様)と何も載せなかったときの本焼成後の生成相には素焼き温度による差が認められなかったが、稲藁を載せて本焼成したときには1000℃以上でヘマタイトの生成が減少していることが示された。このことから、胡麻模様発現においては、焼成開始時の組成の影響が少ないが、緋襷模様発現においては焼成開始時のムライトの有無が大きく影響することが示唆された。
また、本成果の一部を10月22日に実施された「中学生のための工学実験教室」において紹介し、事後アンケートの結果も好評であった。今後、詳細な結果を加えることで、より質の高い科学啓発活動につながるものと思われる。

Report

(1 results)
  • 2011 Annual Research Report

URL: 

Published: 2011-04-06   Modified: 2016-04-21  

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