学校現場で運用・再現可能な天体ライブ望遠鏡システムの構築と実践
Project/Area Number |
23916003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
地球惑星科学
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Research Institution | 大崎市立古川東中学校 |
Principal Investigator |
齋藤 弘一郎 大崎市立古川東中学校, 教員
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 天文教育 / ライブ配信 / 中学校理科 |
Research Abstract |
○研究目的太陽の黒点の位置や形の変化、月、金星の満ち欠けは,肉眼では困難で、望遠鏡や双眼鏡、減光フィルターなどの機材が必要である。また、観察時間の確保、安全面など、多くの制約があり、継続して観察し,結果から規則や法則を導くことが困難である。望遠鏡でこれらの天体を撮像し,モニターにリアルタイムで配信することで,観察を伴った学習が可能になると考えた。 ○研究方法金星の追尾,導入には,SkyPod経緯台を用い,望遠鏡にはSE-120を用いた。撮像にはデジタルアイピースを使用した。 画像をリアルタイムで屋内に表示した。さらに、PCとStarBookをクロスケーブルで接続し、ステラナビゲータ9により、SkyPod経緯台を制御した。 太陽の黒点ライブには、望遠鏡鏡筒にミニボーグ50を使用し,デジタル一眼レフカメラとPCを接続し、付属ソフトで、モニターに表示する。 機材一式を設置、終了後には回収する必要があり、授業のない空きコマを利用して行った。設置から配信まで30分程度で可能であった。また、ライブ配信時に撮像した金星の満ち欠けや視直径の変化を授業で活用した。 ○研究の成果3.11の震災により,勤務校が液状化により最大88cm沈み,使用不能となった。一学期は間借りでの生活で,本格的な実践はプレハブの仮設校舎が完成した2学期以降になった。制約の多い中でも、モニターにリアルタイムで配信したことが成果の1つである。太陽の観察は、直接太陽を見て目を痛めるなど、大きな危険が伴うが,カメラ越しの観察は安全面でも効果があった。仮設校舎での生活のため、余裕が無いが,今後、仮設校舎での生活が軌道に乗り、理科担当者の連携により、無理なく配信できる可能性がある。 月ライブには課題が多いことが明らかになった。金星、太陽ライブを継続する体制が整えば、月ライブも再現可能になると考える。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)