Research Abstract |
本研究は、これまで研究施設において使用されていた観測装置を改修し、公開天文台の望遠鏡にとりつけ、多くのアマチュア天文家が近赤外線観測可能な観測システムを構築することであった。これは、近赤外線域における小惑星観測が日本国内ではほとんど普及しない理由の1つとして、近赤外線観測装置がアマチュア天文家への普及が進んでいないことがあげられるからである。本研究の結果、主だった部分の改修、及び周辺機器の整備をほぼ完了することができ、明るい天体(J,H~8等,K~3等@S/N=10)に限定すれば、観測そのものは実施可能になった。また、標準星の繰り返し観測を行った結果、絶対測光において測光精度がJ,Hバンドでは10%程度以下、Kバンドでは20%程度まで抑え込むことに成功した。
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