高圧・高温場におけるディーゼル噴霧液滴分裂過程解析のための圧力容器の開発
Project/Area Number |
23917016
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
工学Ⅰ(機械系)
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
駒田 佳介 長崎大学, 工学研究科, 技術職員
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | ディーゼル機関 / レーザ計測 |
Research Abstract |
ディーゼル機関の排気物質低減のため、燃料噴霧の挙動の解明が求められているが、噴射される燃料の噴霧液滴は高速かつ高数密度であるため従来の流速計では測定が困難であった.独自に開発したレーザ2焦点流速計(L2F)は,従来計測データが存在しなかった噴孔出口近傍の噴霧液滴の速度およびサイズの計測が可能であることをこれまでに示してきた。本研究では,L2Fと一体型であり,かつ噴孔下流直後から40mm程度まで測定可能な定容容器を作製することを目的とする.定容容器は,筒内を上死点近傍の雰囲気程度,つまり雰囲気圧力を0.1~5MPa程度まで変化可能であることが求められる.さらに定容容器の側面に2ヶ所の観察窓を設けることにより,PDA(Artium社製PDI200MD)を用いた計測が可能となり,さらに,L2Fでは計測できない液滴の飛行方向および巻き上がりの影響を明らかにすることが可能となる 当該年度では,これまでの定容容器に比べて,より容易な計測が可能であり、かつ計測可能領域を拡大した定容容器の設計を行い、新たに採用したトラバース装置の検討を行った.まず,インジェクタを定容容器に固定するためのアダプタと、定容容器との固定面を改良することにより、大小さまざまなインジェクタに対応できるようになった.次に,ディーゼル噴霧は微小粒子が分裂を繰り返しながら時間的・空間的に大きな変化を示すため,測定点の正確なトラバースが必要となる.そこで定容容器に溝を設け、それをトラバース装置のレールとすることにより,計測位置の調整がより容易になることが期待される.既存の圧力容器に設置可能な,レールを用いたトラバース装置を製作したところ,測定点のトラバースが非常に容易となり,実験時間の大幅な短縮を確認した.本課題で製作したトラバース装置により,計測位置の調整が容易となった.今後は設計した定容容器を製作することにより,さらに詳細な噴霧挙動が明らかになると考えられる.
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)