理解度に対応した機能調整インターフェース付プロジェクト型メカトロニクス教材の開発
Project/Area Number |
23918004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
工学Ⅱ-A(電気・電子系)
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Research Institution | Kushiro National College of Technology |
Principal Investigator |
稲守 栄 釧路工業高等専門学校, 教育研究支援センター, 技術職員
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2011: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 教材 / 工学実験 / 学生実験 |
Research Abstract |
【1】目的 本研究では,理解度に対応した機能調整インターフェース付プロジェクト型メカトロニクス教材の開発を行った.これまで開発してきたプロジェクト型学習教材を高専の学生実験に導入したところ,複合的な問題に対する問題解決能力を向上させることができた.しかし,学習者はシステムに含まれる各機能(モータやセンサなど)の,物理的・電気的な特性も同時に考慮したプログラムを作成しなければならない.そのため,学習者の理解度やプログラム能力の差がプロジェクトの課題達成に影響を与えており,区別する必要があった.そこで,システムを構築するモジュールに含まれる各機能の物理的・電気的な特性を隠蔽することで,学習者の理解の障害を排除し,プログラム作成に必要な信号やデータのみを提供する機能調整インターフェースの開発を行った. 【2】計画と開発 各機能が実験装置からの信号で,電源投入から始動・停止までの物理的・電気的な特性を隠蔽し,学習者が課題に集中して取り組むことができるよう機能調整インターフェースを開発した.また,学習者の理解度に応じて提示する機能を変更することができるようにした. 【3】装置の評価 実際に本校電気工学科4学年の実験に導入し,アンケートを行った.その結果より,7割近い学生が,各機能にかかわらず同じように機能を扱うことができていた.また,課題達成度も7割近い学生が課題達成に満足を得ていたことから,プログラム作成の障害を排除できていた. 【4】全体の評価 今回の実験装置を用いることで,これまで問題であった各機能の物理的・電気的な特性を排除し,プログラム技術の差に関係なく課題に取り組むことが確認できた.したがって,当初の研究目的を十分達成できたと考えられる.
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)