リスクマネジメント推進のための産業界及び大学の災害生起特性分析とリスク評価
Project/Area Number |
23922009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
工学Ⅴ(その他工学)
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
鈴木 雄二 横浜国立大学, 安心・安全の科学研究教育センター, 技術専門職員
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2011: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | 安全衛生管理 / リスクアセスメント |
Research Abstract |
大学のリスクマネジメントの向上のために、産業界と大学の比較により今後の大学の安全管理向上のため産業界のリスク曲線を作成するとともに安全管理状況の調査を行う。加えて大学の安全管理状況の調査により、安全管理の現状把握と今後の課題について事例研究をおこない、優先的な対応策を提示した。最近の事故情報が含まれる各種データベース等の情報を活用し、危険物施設の物質漏えいおよび火災事故についてリスク曲線を作成した。過去の研究成果と比較し、災害生起特性として現在も過去と同様の傾向であることが分かった。各種研究集会への参加、複数大学の安全衛生関連業業務担当者にアンケート、訪問調査により、企業および大学におけるリスク、安全管理状況などについて情報収集し、事例研究を行った。訪問調査した複数の企業では長年の蓄積があり労働問題の一部に安全衛生の課題があるため、企業側の強い責任感によるトップダウンの体制が確立している。加えて労働者および安全衛生スタッフの連携によるボトムアップも重視されており、労使一体となった安全衛生管理の実質化が確立している。一方、企業との比較として複数大学の調査では、法人化により法令に沿った安全衛生管理体制を立上げ、現在では機械関連作業の安全管理体制および化学物質管理体制の構築、リスクアセスメントの実践、巡視による改善の体制構築、衛生管理者の業務確立が進んでおり、安全衛生管理のさらなる実質化が今後の課題であることが分かった。アンケートでは、優先的に対策を講じる必要がある死亡災害など重大な結果につながる事故の想定について多数の回答を得た。災害要因のうち、教職員の責任感欠如、構成員の入れ替わり、卒業論文提出時期の不安全行動、感電、火災、動力機械、危険有害物質、交通事故などを憂慮する傾向が見られ、これらに起因する重大な災害を想定すること、安全対策の現状確認と改善が急務であることが分かった。
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Report
(1 results)
Research Products
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