ろ過した廃天ぷら油を用いたディーゼルエンジンの長期運用試験
Project/Area Number |
23922015
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
工学Ⅴ(その他工学)
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Research Institution | Oshima National College of Maritime Technology |
Principal Investigator |
本庄 孝光 大島商船高等専門学校, 技術支援センター, 技術職員
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2011: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 排気ガス / 天ぷら油 / ディーゼル |
Research Abstract |
・廃天ぷら油のろ過装置の製作と他種ろ過装置との比較検証 今回の研究に於いてポンプを用いたろ過ユニット1基と自然落下式2基を製作し、廃天ぷら油で走行している民間団体の下へ実際に比較し、ろ過性能およびろ過所要時間と透明度比較などによって証明された。 ・廃天ぷら油を燃料とする実験車両の製作(不具合点の改善も含む) ニッサンキャラバンを廃天ぷら油で走らせるべく改造を行った。基本的な改造点は、廃天ぷら油用の燃料タンクと燃料ラインの増設、廃天ぷら油着火条件向上を主目的とした熱交換器の設置、軽油/廃天ぷら油切換用電磁弁の設置であるが複数の不具合を経て第3次改造に至った。 ・実験車両運用実験 第1回山口→長野→東京→山口、第2回山口/福岡往復の長距離走行実験を行った。第1回は帰路、熱交換器配管破損により一時自走不能に陥った為実験終了後に不具合点を考慮して全面的に機器を再製作。第2回目では高速道路での走行は殆ど問題無いものの、渋滞など低速に於いて廃天ぷら油低温による燃料供給不足と着火条件悪化によるエンストが多くみられた。他に1ヶ月単位の短距離連続運転を複数回実施したが短距離では大きな問題は発生しなかったが異物混入や不完全燃焼による廃天ぷら油のマフラーから噴出するのが認められた。以上の実験走行で発生した不具合を実験車両再改造によって対処している。今後は燃費などのデータ採取や燃焼効率の改善など行っていきたい。 民間団体所属の同種所有者と意見交換を行い、現在実験及び車両改善を継続すれば軽油を燃料とするディーゼル車と遜色無く、且つ一般ドライバーでも通常の運転と同じように運用できる将来性が確認された。
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Report
(1 results)
Research Products
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