天然記念物アユモドキの産卵環境操作による人工繁殖と保全のための河川環境の提案
Project/Area Number |
23924011
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
生物学Ⅱ(動物)
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
牛堂 和一郎 岡山大学, 理学部, 技術専門職員
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | アユモドキ / 産卵環境操作 / 人工繁殖 |
Research Abstract |
まず、吉井川水系にてアユモドキの産卵期のための遡上が、降雨/高水位の後であることを確認した。水温や新月との相関はなかった。血液中の甲状腺ホルモンは遡上のピークに雌雄どちらでも上昇したが、コルチゾルは大きく変化しなかった。環境選択行動や生殖への関与が示めされている魚類の新奇ミネラルコルチコイドの11-デオキシコルチコステロンにも変化はなかった。プロゲスチン、エストラジオール-17β、11-ケトテストステロンは、年一回産卵する魚類の一般的な動態を示した。しかし、サケ科魚類の産卵回遊への関与が近年明らかにされつつあるテストステロンは雌雄どちらでも高まった。なお、調査は2年以上行い、再現性を確認した。これらは、遡上を誘起する要因が、降雨/高水位と甲状腺ホルモン・テストステロンである可能性を示している。断片的であるが、コイやフナ類、ナマズといった魚類の産卵回遊でも示唆されており、回遊制御の普遍的要因なのかもしれない。 次に、上記のように野外調査で重要性が示唆された降雨/高水位について、実際にアユモドキ成魚の遡上を制御しているかを検討した。遡上用水路を再現し、かつ環境条件の設定と選択ができる行動実験水槽を作製した。水槽において、水位や水温は一定で種々の水を流入させ、魚の行動を調べた。浸水前の産卵地の土を浸けた水を流入させると、産卵地の土を浸けた水を流入させた水路を水のみの水路よりも選択し、上流側に移動する回数が増加した。産卵地の土を浸けた水と、河川本流の土を浸けた水では、前者を選択する傾向が見られたが有意差はなかった。全ての実験で、濁度の変化は検出できなかった。土の何らかの成分による遡上の誘起が明らかとなった。
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Report
(1 results)
Research Products
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