Project/Area Number |
23924012
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
生物学Ⅱ(動物)
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
杉山 昌典 筑波大学, 農林技術センター技術室(八ヶ岳演習林), 技術専門職員
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | ヤマネ / 小型温湿度データロガー / センサーカメラ |
Research Abstract |
ヤマネが生息する森林は概して湿度が保たれており、日当たりのよい南斜面では生息数が少ないと示唆されているが(中島2006)、これまでヤマネの日内休眠場所についての温湿度等の気象について調査した報告はない。そこで本研究ではヤマネが利用した巣箱とそうでない巣箱設置場所の温湿度をヤマネの活動期を通して調査するとともに、ヤマネが特に利用する巣箱設置箇所において、巣箱出入り頻度等の夜間活動状況の観察についてセンサーカメラを設置し録画画像の目視観察を行う事を目的とした。 小型温湿度データロガーで4~11月の期間に巣箱架設箇所の温湿度計測を行う計画であったが、資材購入時期の関係で春~夏にかけての計測が出来ていないため引き続き温湿度を計測してデータを集積し、1年間の温湿度の解析を行う。 ヤマネの巣箱出入り頻度等の夜間活動状況の観察については、購入したセンサーカメラの感度の問題により小型のヤマネの行動を撮影できなかった。これについては機種選定が十分でなかったことが原因と考えられ、今後の調査計画に活かしたい。しかしヤマネの天敵であるテンが設置してある巣箱に加害している様子が撮影された。巣箱を開けられたり齧破される等の直接被害はなかったが、現在の巣箱設置高(1.5m)ではヤマネの巣箱利用時に天敵に狙われる可能性があることが改めて確認された。 現在ヤマネの巣箱調査は目視可能な高さに巣箱をかけているのが現状であるが、そのためにヤマネを天敵に狙われる危険性を高めているとするなら大きな問題であるとともに、早急に調査方法の改善が必要である。
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