黒毛和種牛と乳牛の種類による違いが仔牛及び初乳成分に与える影響について
Project/Area Number |
23925007
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
農学・水産学
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
宇田津 康弘 宮崎大学, 農学部, 技術職員
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2011: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 初乳 / 移行抗体 / 血中IgG濃度 |
Research Abstract |
母牛の飼養管理及び分娩管理は,生まれてくる仔牛の健康状態に影響を与える。牛の母子免疫の特徴として,初乳を介して免疫抗体が移行することが挙げられるが,初乳中免疫抗体の量と質は母牛の年齢・健康状態等によって異なると考えられる。しかし,仔牛への適正な初乳給与方法は十分に確立されておらず,特に黒毛和種牛の初乳についての情報は少ない。そこで,黒毛和種牛および乳牛の種類による初乳中免疫抗体量の違い,あるいは年齢・産次・栄養状態の違いが,新生仔牛への免疫移行およびその後の発育・増体等に与える影響を明らかにするための調査を行った。 本研究では,宮崎大学農学部附属住吉フィールド(牧場)にて飼養され,平成23年6月から平成24年2月にかけて分娩した母牛36頭(乳牛14頭,黒毛和種牛22頭)および分娩後生存した仔牛34頭,すなわち計70頭の飼養牛を用いて試験を行った。試験母牛は分娩予定日の90日前から分娩日を含め分娩後60日まで15日間隔で1頭あたり計11回の採血を行うとともに,毎月1回はBCSを測定し,分娩時には初乳を採取した。試験仔牛は出生時,翌日,生後60日まで15日間隔で計6回の採血を行うとともに,生時体重および毎月1回の体重測定を行った。採取した血液は,ウシ・IgGプレート(放射免疫拡散法を用いたIgG定量用キット)により血中IgG濃度を測定するとともに,TP,アルブミン等の血液生化学的検査を行った。採取した初乳は,初乳中のIgG濃度を調べるため携帯型屈折計によりBrix値を測定した。 本研究の結果により,分娩前後の母牛における血中IgG値およびBCSを指標とする栄養状態の推移が,出生後仔牛の発育に与える影響を明らかにすることができた。本研究の結果を学術雑誌等に発表するため,現在準備中である。
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Report
(1 results)
Research Products
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