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調剤過誤防止の観点から最適な医薬品採用評価システムの構築

Research Project

Project/Area Number 23928005
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 薬学Ⅲ
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

大久保 正人  国立大学法人千葉大学, 医学部附属病院・薬剤部, 薬剤師

Project Period (FY) 2011
Project Status Completed (Fiscal Year 2011)
Budget Amount *help
¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2011: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Keywords調剤過誤 / 採用医薬品
Research Abstract

医療機関における採用医薬品の選択は、医薬品の特性や、病院経営への影響、医療安全の見地から十分な検討を行って制御されなければならない。しかし、医薬品取り違い防止の観点からは、採用医薬品数を最小にとどめ一成分一品目(一規格)が望ましいとされる程度で、科学的な根拠による基準となるものはない。そこで、採用規格・包装形態・医薬品名・処方頻度などの観点から調剤過誤発生状況を調査解析し、最適な医薬品採用指針を確立することを本研究の目的とした。
まず、当院にて平成12年より紙媒体に記録している、調剤最終鑑査時において発見した計数・計量調剤ミスおよび剤医薬品取り違えミスの記録を電算化した。
成分違いについては、医薬品の名称類似度を定量的に評価する指標htflagを用いて、2011年10月現在の当院調剤室取扱い医薬品1442品目のうちカタカナ部分の重複がない827種の名称の解析を行なった。また、同年度内に採用申請のあった医薬品についても解析をした。医薬品名の類似度では、htflag値0.7以上の高い類似度のある医薬品では低類似度医薬品に比べ有意に高頻度で取り違えが発生していた。高類似度の組合せは既採用医薬品で49種あり、新規採用申請医薬品には存在しなかった。
同一成分の取り違えでは、医薬品の規格や剤形の違いによる処方比率が10%未満の低頻度処方群が高頻度処方群に比べ有意に取り違えの発生率が高かった(P<0.05)。
係数調剤ミスについては、錠剤の包装形態に着目し、錠剤の1シートあたりの錠数が12錠のものは1.81%で圧倒的に高い発生率を示した。一方、10錠のものは0.21%で発生率は最低であった。14錠シート、21錠シートはそれぞれ0.29%、0.27%で10錠シートに比べ発生率が高く、有意差も認められた(P<0.05)。
上述の結果から、新規採用医薬品の審査や既載用医薬品の見直しの際、医療安全のうち調剤過誤の観点で評価する理論的な指標を実データに裏づけされたものとして得られた。

Report

(1 results)
  • 2011 Annual Research Report

URL: 

Published: 2011-04-06   Modified: 2020-05-15  

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