Project/Area Number |
23928014
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
薬学Ⅲ
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
竹田 真理子 千葉大学, 医学部附属病院・薬剤部, 薬剤師
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | synbiotics / リウマチ / 腸管免疫 |
Research Abstract |
【背景】腸内フローラ構成が生体内の免疫機能維持に関与しており、その構成崩壊が様々な疾患の原因となることが明らかになってきている。SCFAsは、腸内フローラ構成を推定する指標となる。SFBは、Th17細胞誘導等に関与しているとされ、Th17細胞から産生されるIL-17は関節性リウマチ(RA)等の自己免疫疾患の病態に影響する。従って、腸内フローラ構成を良好にすることが免疫機能正常化に関与するのではないかと推測した。 【目的】SCFAsとIL-17を指標とし、synbioticsがRAの病態に影響するか否かを検討する。 【方法】 1.Synbiotics給餌法:Wildマウス、RA病態モデルマウスを各々2群に分け、一方の群には普通食を、他方の群には普通食+synbioticsを給餌する。 2.SCFAsの測定:糞便中のSCFAsを定量する。 3.IL-17定量:脾臓、小腸粘膜層から細胞を回収し、IL-17産生量を測定する。 4.結果検討:Wildマウス・RA病態モデルマウスにおいて、synbiotics非投与/投与群間でSCFAs・IL-17産生量に差があるか否かを検討する。 【進捗状況】実験用RA病態モデルマウスを得るための交配と並行して、RA症状発現時期および経過を観察している。5週齢から後足関節腫脹が発現し始めた後、前足関節に腫脹が認められた。腫脹の程度には日内/日間変動があった。病態モデルマウスは繁殖効率が悪く必要数確保に時間を要しているが、必要数が揃い次第、実験を開始できる状態となっている。 【本研究遂行により期待される成果】Synbiotics投与とIL-17産生量との間に関連性が見出された場合、synbioticsが自己免疫疾患の副作用の少ない治療法の1つとなり得る。また、腸内環境改善により生じている現象を更に研究することが、自己免疫疾患の新規治療法開発へと発展し得る。
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