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ベルテポルフィン調製及び使用時の熱傷リスクに関する検討

Research Project

Project/Area Number 23929008
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 薬学Ⅳ
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

佐藤 裕紀  京都大学, 医学部附属病院, 薬剤師

Project Period (FY) 2011
Project Status Completed (Fiscal Year 2011)
Budget Amount *help
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Keywords光毒性 / ベルテポルフィン / 加齢黄斑変性症
Research Abstract

【研究目的】
中心窩下に新生血管を有する加齢黄斑変性症は、近年では失明原因の第4位と著しく増加している疾患である。日本で使用可能である光線力学療法は、光感受性物質であるベルテポルフィンを点滴静注し、眼病変に非常に弱いレーザー光を照射することで新生血管を閉鎖する新規治療法である。しかし、ベルテポルフィンは全身に投与されるため、治療後48時間以内の直射日光や白熱灯等の光への暴露は、熱傷様の症状を生じる危険があり患者に対して十分な注意喚起が必要である。蛍光灯は照射エネルギーが低いため、ベルテポルフィン使用時においても安全とされているが、最近使用が増加しているLEDランプは蛍光灯より照射エネルギーが高く、皮膚障害との関連については明らかではない。本研究では、LEDランプ照射が、熱傷発現の危険因子となるかを明らかにするために、動物実験を用いた検討を行う。
【研究方法】
8週齢のBALB/cSLc-nu/nuマウスを剃毛した後、ベルテポルフィン5mg/kgを腹腔内に投与し、ハロゲンランプ、白熱灯、及びLEDランプ照射下で照射終了時、24、48、72時間飼育する。熱傷の評価として、耳介厚の測定、背部皮膚反応(紅斑・浮腫・浮腫・潰瘍など)をそれぞれなし・軽度・中等度・重度の4段階で判定を行う。
【結果・考察】
ハロゲンランプを照射したマウスでは、皮膚障害が形成される前に、4例中3例が死亡。また、LEDランプを30分照射したマウスでは、皮膚障害は形成されなかったが、60分照射したマウスでは、潰瘍などの皮膚障害が形成された。また耳介厚に関して、すべての群で有意な差は得られなかった。以上より、LEDランプを長時間かつ近距離で使用する場合には、注意する必要があることと示唆された。

Report

(1 results)
  • 2011 Annual Research Report

URL: 

Published: 2011-04-06   Modified: 2020-05-15  

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