優れた薬品情報提供に必要なスキルの可視化と総括的システムの構築
Project/Area Number |
23929011
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
薬学Ⅳ
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
谷藤 亜希子 神戸大学, 医学部附属病院, 薬剤師
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2011: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
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Keywords | 医薬品情報提供 / スキル / 可視化 |
Research Abstract |
【研究目的】 医療現場における薬剤師業務への期待は大きく、今後の薬剤師には、各種医療従事者に適切かつ優れた医薬品情報(DI)提供を行う能力がより一層求められる。優れたDI提供を行うためには、薬剤や疾患に関する知識だけでなく、問題点を明確にするためのコミュニケーション能力、過去の経験を活かした洞察力などが必要とされる。単に過去の質疑応答事例を参照するだけでは、これらのスキルを十分に身に付けることはできない。そこで、DI提供に必要なスキルを精査し、その経験等を可視化した教材の作成を試みた。 【研究方法】 研究者の所属施設のDI室における質疑応答事例(2010年8月~2011年9月)を対象とし、問題点を明確にするために質問者との会話・コミュニケーションが必要とされた事例、意外な問題点・背景が明らかになった事例、高度な総合力が求められた事例などを抽出した。抽出はDI質疑記録の参照、実際の対応の観察、対応した薬剤師への聞き取りなどにより行った。なお、単純な医薬品識別などの質疑は除外した。その後、抽出した事例をもとに、スライド形式の教材を作成した。薬学実務実習生(2011年度3期・10名)に対して、実際に教材を使用し、アンケート調査を行った。 【研究結果】 抽出された質疑は2959件中111件であった。スライド教材は、事例ごとに質問者と薬剤師の会話のプロセス、薬剤師の思考などを記載し、解説を加えた。本教材を実習生に使用した結果、すべての実習生からDI質疑応答の技能習得に役立つ・どちらかといえば役立つ、という回答が得られた。今回作成したスライド教材は、実務体験に加えて使用することで質疑応答業務の技能習得に一助になると考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)