Project/Area Number |
23929018
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
薬学Ⅳ
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松本 洋太郎 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | ImmuKnow / 免疫抑制管理 / 免疫能モニタリング |
Research Abstract |
「研究の目的」、「研究実施計画」 一般に、免疫抑制療法の中心は免疫抑制剤の投与であり、その管理には免疫抑制剤の血中濃度モニタリングが必須である。しかしながら、免疫抑制剤の血中濃度と免疫抑制の効果の相関においては、個体間のばらつきが大きく、投与量の調節が難しいことが知られている。免疫抑制剤の投与量によって、免疫能が亢進すると感染症や薬剤毒性が認められ、免疫能が減弱すると自己免疫疾患の進行(移植では拒絶反応)のリスクが高まる。したがって、免疫抑制の管理には個々の患者に合わせた免疫能の評価系が求められている。 そこで本研究では、細胞性免疫全体の応答能を予測する新しい検査法であるImmuKnowを用いて免疫能の変化をモニタリングすることにより、個々の免疫抑制患者に対して最適な治療支援方法を提案することを目的とする。 「研究成果」 まず、院内におけるImmuKnow検査体制の整備が必要であったので、アッセイトレーニングを行い、医局との運用整備を行った。その結果、複数人による検査受け入れ態勢を取ることが可能となり、夜間休日の対応も可能となった。 免疫抑制管理を目的に、肝移植の患者2名について移植前検査を行った結果、ImmuKnow値はPt.1(女性)44.36ATP ng/mL、Pt.2(男性)592.22ATP ng/mL、であった。判定基準から、Pt.1では感染症のリスクを、Pt.2では拒絶反応のリスクに注意が必要であることが示唆された。今後は移植後を含め継続的な検査を行い、本結果を参考に免疫抑制管理を行なっていく。 なお、当初の研究計画の一つであった膵島移植患者に対する測定は、移植開始待ちの状態であるため、臨床開始をもって上記と同様の手法で投与支援を行う予定である。
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