Project/Area Number |
23929022
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
薬学Ⅳ
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
村上 裕子 九州大学, 病院, 薬剤師
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2011: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
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Keywords | 疑義照会 / 教育 |
Research Abstract |
【目的】九州大学病院では疑義照会データベースを構築し、全ての疑義照会事例を入力している。疑義照会の傾向を把握し医療従事者へ周知することは、適正使用のための注意喚起や医療従事者の知識向上に有用であると期待される。一方、患者に等しく有効で安全な医療を提供するためには、経験の浅い医療従事者の学習支援を効率的に行うことが求められる。そこで本研究では、蓄積された疑義照会事例を評価・分析し、オーダリングシステムの整備と教育用資材作成の作成を行った。 【方法】 1.2004年4月から2011年12月までに行った13,080件の疑義照会事例を解析した。各事例は疑義照会の内容による分類と副作用や治療への影響度による分類を行い集計した。 2.解析結果に基づき、起床時や食直前など特殊な用法の薬剤および処方日数に注意が必要な薬剤には、オーダリングシステムで注意喚起コメントを表示する設定を行い、有用性を評価した。 3.解析結果をもとに、典型的な事例や患者への重大な影響が懸念される事例を模擬問題形式で列挙し、教育用資材を作成した。本教材は全ての研修医が参加するオーダ実習の際の模擬処方の一部として活用した。 【成果】用量および用法間違いが全事例の66%を占めた。このうち、照会件数の多かった食間や起床時など特殊な用法の薬剤と処方日数制限のある薬剤について、薬品選択時に注意喚起コメントが表示されるようオーダリングシステム整備を行った。コメント表示により疑義照会率は、ブイフェンドで2.72±2.45%から0.23±1.13%へ、リウマトレックスでは0.46±0.48%から0.21±0.30%へといずれも有意に減少した(p<0.05)。また、教育用資材を作成・使用することにより、疑義照会事例の解析結果を研修医にフィードバックし、効率的な学習支援を行うことが可能となった。
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Report
(1 results)
Research Products
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