親水性有機リン系農薬アセフェートおよびメタミドホスの体内動態と毒性の経時変化解析
Project/Area Number |
23930004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
基礎医学
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
足立 伸行 兵庫医科大学, 学務部・研究技術第1課, 技術員
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 親水性有機リン系農薬 / 分析方法確立 |
Research Abstract |
研究目的 本研究では、有機リン系農薬の大部分を占める疎水性農薬と挙動が異なると考えられる親水性有機リン系農薬のアセフェートとメタミドボスに注目し、動物実験により体内動態と毒性の関連を明らかにするため、分析法の改良と投与実験による組織内分布の定量を目的とする。 研究方法 1.同位体希釈質量分析法の検討 同位体希釈質量分析法を検討した。同位体希釈質量分析法は、抽出・分析操作で分析対象物質(アセフェート)と同じ挙動を示す安定同位体でラベル化した物質を加える。 2.検量線の検討 アセフェートとメタミドホスを同時定量する際、それぞれの濃度域が異なるため、分別してそれぞれ希釈あるいは濃縮する操作を行った後、分析している状況である。分別に伴う誤差、手間を低減させることができるか検討した。 研究成果 1.同位体希釈質量分析法の検討 安定同位元素標識標準品にアセフェート-d_6を使用した。同位体希釈質量分析法により、最適な濃度、ピークの形状、検出時間が確認できた。 2.検量線の検討 ガスクロマトグラフ質量分析装置の温度等の条件検討を進めてピーク形状がシャープになった。ピーク形状がシャープになり、アセフェートとメタミドホスともに検出下限値が低下した。そのため、濃縮せずにピークが検出できる可能性があることから濃縮の手間は省けることが予想される。 3.論文 アセフェートとメタミドホスの短時間の体内動態の論文が掲載された(研究発表雑誌論文)。この基礎的なデータが分析方法の改良に対して、適合するか検討していく。
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Report
(1 results)
Research Products
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