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培養によらない真菌解析法による腟常在真菌叢の変化と腟炎発症病理の解析

Research Project

Project/Area Number 23930020
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 基礎医学
Research InstitutionFukushima Medical University

Principal Investigator

西山 恭子  公立大学法人福島県立医科大学, 医学部, 主任医療技師

Project Period (FY) 2011
Project Status Completed (Fiscal Year 2011)
Budget Amount *help
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Keywordsカンジダ膣炎 / 真菌数 / Candida albicans
Research Abstract

本研究は、膣の真菌叢を常在菌・病原菌を網羅的にかつ客観的に検査診断することを目的とし、分子生物学的手法と培養法・グラム染色を用いて真菌数や菌種の同定、膣炎の診断を行った。また、カンジダ膣炎で上昇するサイトカインの検索を行った。また、マンノース結合レクチンの遺伝子多型解析を行った。サンプルは市中の婦人科クリニックに膣炎症状にて来院し、インフォームドコンセントが得られた患者36名より膣洗浄液を採取し検体とした。採取時にcandida膣炎の疑いが濃いものは生標本によりカンジダの有無を観察した。本研究は臨床研究として福島県立医科大学倫理委員会の審査を受け実施した。DNAを用いた真菌数は真菌のITS2領域をターゲットにしreal-time PCR法を用いて定量した。真菌培養はクロモアガーカンジダ培地を用いた。
臨床診断で36名中カンジダ膣炎疑い有は21名で真菌数は未検出~5.2×10^6copies/μl。培養陽性は15名で、同定された菌種はCandida albicansとCandida glabrataだった。カンジダ膣炎疑い無は13名で真菌数は未検出~3.6×10^5copies/μl。培養陽性は2名で、同定された菌種はCandida albicansだった。臨床診断でカンジダ膣炎疑い無で培養陽性の2名は膣炎症状有だが性器ヘルペスの既往・パートナーのクラミジア感染がある等のため臨床診断はカンジダ膣炎疑い無となった。菌数と真菌培養の関係は10^3copies/μl以上で全検体培養陽性となった。真菌数と培養コロニー数では相関はみられなっかた。また、培養陰性で真菌数が10^1~10^2copies/μlの4検体のリアルタイムpcr産物をクローニングし、BLASTのデーターベースとの相同性にて同定を行った。結果は3検体よりCandidaalbicans、1検体よりCandida alblcansとMalassezia globosaが検出された。臨床症状と真菌数、培養結果からcandida膣炎は10^3copies/μl以上の真菌数がありCandida albicansが主な起因菌で少数Candida glabrataがみられた。また、10^2copies/μl以下は常在菌の可能性がありCandida albicansが主な菌叢であった。臨床診断とは22.2%の不一致があった。膣洗浄液を用いてIL-1-β、IL-2、IL-4、IL-6、IL-8、IL-10、IL-12p70、IF-γ、GM-CSF、TNF-αのサイトカインを測定した。36検体をグラム染色結果・真菌数・培養結果より細菌性腔症(BV群)・Candida膣炎(C群)・BV群+C群・その他(NON群)の4群に分類しサイトカインの結果をそれぞれの群で比較し有意差検定を行った。結果はC群とNON群の比較でIF-γ、GM-CSF、で有意差が見られた。また、C+BV群とNON群の比較でIF-γで有意差がみられた。マンノース結合レクチンの遺伝子多型解析ではA/A型が63.9%、A/B型が30.6%、B/B型が5.6%だった。

Report

(1 results)
  • 2011 Annual Research Report

URL: 

Published: 2011-04-06   Modified: 2016-04-21  

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