Project/Area Number |
23930027
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
基礎医学
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Research Institution | National Institute for Physiological Sciences |
Principal Investigator |
吉友 美樹 生理学研究所, 技術課, 技術職員
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | インビボイメージング / 2光子励起レーザー顕微鏡 / 脳血管 |
Research Abstract |
脳内において、脳血管へ酸素を運搬するための血流量や、血管拡張・収縮と脳内の神経活動との間には密接な関係があると言われている。しかし、これまでは、脳血管や脳血流の検定は技術的な制約のため、微小血管の収縮・拡張や血流測定は困難であった。この問題点を解決するためには、生きた動物において、脳内の大きな血管から毛細血管の広範な可視化と、血流を同時に評価出来る技術の開発が不可欠である。 このため、本研究では、2光子励起レーザー顕微鏡を用い、脳内の血管イメージング、および血流イメージング技術を確立・高度化するとともに、評価のための最適な薬液投与法の確立を試みることにした。 麻酔下のマウスへ薬液を投与し、2光子励起レーザー顕微鏡下にて脳内血管のin vivoイメージングを行い、以下の通りに検討を進めた。 1.2光子励起レーザー顕微鏡によるマウス脳血管の可視化 末梢血管内にDi-I等の親脂質性の蛍光物質を投与し、脳内の微小血管から大きな動静脈の広範囲の可視化を試みたが、染色性が悪かった。このため、分子量の小さな蛍光色素にて検討したところ、非常に良い染色性を得られた。また、脳血管収縮・拡張作動薬の効果について、各種サイズの血管において、血管の収縮・拡張を観察できることもわかった。 2.2光子励起レーザー顕微鏡によるマウス血流イメージング 末梢静脈に水溶性蛍光色素を短時間で投与し、蛍光色素の脳血管への流入および蛍光の消失速度を計算することにより血流速度を推測でき、これによる広範な脳血管における血流の同時観測を期待したが、色素投与方法の検討が進まず、評価できる結果まで得られなかった。 これらの結果より、血流イメージングにはまだ検討が必要ではあるが、本研究における技術を用い、脳微小血管の血流動態や、また脳梗塞などの脳血管系疾患の病態生理解明へ少しでも役立つことを期待したい。
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Report
(1 results)
Research Products
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