Project/Area Number |
23931023
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
臨床医学
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
平 千明 信州大学, 医学部附属病院, 臨床検査技師
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | シアリダーゼ / 気管支肺胞洗浄液 / マクロファージ |
Research Abstract |
間質性肺炎の機序解明を目的とし、ヒト由来シアリダーゼに着目し、気管支肺胞洗浄液(BALF)中の大半を占めるマクロファージMΦ細胞内及び細胞表面に存在するシアリダーゼの機能について解析を行った。 1.BALF中のシアリダーゼ発現量の比較 肺疾患患者6例のBALF中のCD14陽性細胞とCD3陽性細胞を分離後、RNA抽出およびcDNA合成を行い、Real-time PCRを用いてNeu1とNeu3のシアリダーゼ発現(2^<-ΔC>)を定量した。CD14陽性細胞におけるNeu1発現は6症例で3.80×10^<-2>~2.65×10^<-1>(平均5.21×10^<-2>)であったが、Neu3は0~10^<-4>とNeu1よりも低く、症例により様々であった。CD3陽性細胞では、6症例中3例でのみ発現が認められ、Neu3よりもNeu1の発現が高値であった。正常末梢血のCD14陽性細胞では、肺疾患患者と同様、Neu1の方がNeu3よりも高値を示した。末梢血CD3陽性細胞については、細胞数が微量であったため解析できなかった。 2.培養細胞を使用したシアリダーゼの性状解析 ヒト由来Neu1のリコンビナントを作成し、ウェスタンブロットで存在を確認した。 3.MΦ内シアリダーゼ局在変化の解析 BALF中の、MΦ、およびリンパ球と好中球について、抗Neu1抗体と細胞骨格を染める抗β-actin抗体を用いた免疫染色(共染色)を行い、レーザー共焦点顕微鏡でNeu1の局在を観察した。3種全ての細胞表面および細胞内でNeu1の存在が観察された。特にMΦでは、β-actinで構成された突起状の構造物上にNeu1が存在しており、さらに突起の先端や細胞表面から顆粒状に突出した状態のNeu1が観察された。また、Neu1の染色性の強弱も、MΦ毎に異なるのが観察された。
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