マクロピノサイトーシス誘導剤によるマイクログリア細胞の異常蓄積蛋白質除去法の開発
Project/Area Number |
23931025
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
臨床医学
|
Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
竹内 誠 独立行政法人理化学研究所, 発生神経生物研究チーム, テクニカルスタッフI
|
Project Period (FY) |
2011
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
|
Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
|
Keywords | マクロピノサイトーシス / マイクログリア細胞 / 異常蓄積蛋白質 |
Research Abstract |
アルツハイマー型認知症のβ-アミロイドやパーキンソン病のα-シヌクレイン等の異常蓄積蛋白質は、それら疾患の原因とされている。研究代表者は神経突起伸長の抑制において反発性ガイダンス分子Sema3aがマクロピノサイトーシスという特殊なエンドサイトーシスを誘導する事を明らかにした。一方、マイクログリア細胞では可溶性β-アミロイドをマクロピノサイトーシスにて除去している事が報告されている。また、マイクログリア細胞にSema3aのレセプターの発現が報告されている。従って、Sema3aがマイクログリア細胞にマクロピノサイトーシスを誘導する可能性が考えられる。本研究ではマイクログリア細胞におけるマクロピノサイトーシスの誘導メカニズム解明と、その誘導剤による脳内異常蓄積蛋白質の除去法の開発を目的とした。 研究方法 Sema3aが誘導するマクロピノサイトーシスは高分子量の蛍光標識デキストランで可視化、定量が可能である。マウスマイクログリア細胞であるBV-2細胞を用いてSema3aによる蛍光デキストランの取り込みを検討した。また、マクロピノサイトーシス阻害剤であるアミロライドを用いて生理的役割を検討した。 研究成果 Sema3aによりマウスマイクログリア細胞株BV-2細胞に蛍光標識デキストランが取り込まれる事が分った。またマクロピノサイトーシス阻害剤であるEIPAにより、Sema3aによる蛍光標識デキストランの取り込みが減少する可能性を得た。以上の事から、Sema3aによるマイクログリア細胞へのマクロピノサイトーシスの誘導が確認でき、マイクログリア細胞による脳内異常蓄積蛋白質の除去の可能性が示唆された。
|
Report
(1 results)
Research Products
(2 results)