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術中MEPにおける経頭蓋電気刺激が脳機能に与える影響と最適刺激パラメーターの決定

Research Project

Project/Area Number 23931033
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 臨床医学
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

萩原 秀  東京大学, 医学部附属病院・検査部, 臨床検査技師

Project Period (FY) 2011
Project Status Completed (Fiscal Year 2011)
Budget Amount *help
¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2011: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Keywords経頭蓋電気刺激 / 脳波 / パワースペクトル
Research Abstract

【目的】
脊椎や脊髄にアプローチをする整形外科手術において問題となる脊髄損傷による術後の運動機能低下を防ぐ目的で、経頭蓋電気刺激(TES)を用いた術中運動誘発電位(MEP)は現在多くの施設で行われている。
経頭蓋磁気刺激(TMS)と異なりTESでは脳神経機能への影響を示唆する神経症状は起きにくいとされているが、実際にTESにより脳神経機能への影響を評価した報告はまだない。そこで今回は、TESが脳神経機能に及ぼす影響があるか否かを術中脳波測定を用いて評価した。
【結果】
(1)平成23年度に実施したMEPを用いた脊椎外科グループの手術(132例)に関して、脳神経機能への影響を示唆する副作用が認められた症例はなかった。
(2)脳波記録は両側の前頭極部、中心部、後頭部、側頭部にておいて行った。各誘導のTES前後の脳波波形で、棘波の出現や徐波の増加などは認められなかった。
(3)刺激電極を設置する運動野の最も近傍に位置する両側の中心部の脳波記録のパワースペクトル解析をしたところ、両側の各周波数帯域においてTES前後のパワー値に有意差を認めなかった。
(4)本研究中のMEP検査で偽陰性を示す症例はなかった。
【まとめ】
結果(1)~(3)より、今回の脳波評価では、当院MEPに用いているTES(電圧値600V、トレイン数5回)が脳神経機能へ与える影響は示唆されなかった。また(4)より、本院で採用しているTESはMEP検査を行うに適したパラメーターであると考えられる。
今後さらに脳波記録のデータを増やしてデータの信頼性を高めると共に、脊椎外科の手術は若年層も対象となるので、年齢別による評価も行い、TESの安全性の証明を進めていきたい。

Report

(1 results)
  • 2011 Annual Research Report

URL: 

Published: 2011-04-06   Modified: 2016-04-21  

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