膝立ち位を用いた運動課題が脳卒中患者の歩行機能に与える影響について
Project/Area Number |
23931048
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
臨床医学
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
倉山 太一 千葉大学, 大学院・医学研究院, 特任助教
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 脳卒中 / 歩行 / 膝歩き |
Research Abstract |
本研究の目的は、膝立ち位を用いた運動介入を実施し、脳卒中患者の歩行機能がどのように変化するか即時的、長期的な介入効果について検討し、膝立ち位を用いた運動課題が脳卒中片麻痺患者の歩行機能改善に有効な運動課題かどうか検証することである。これまで、我々は脳卒中片麻痺患者に対する、膝立ち位を用いた運動課題に着目し、介入効果を検討した結果、脳卒中患者は膝立ち位を用いたトレーニングを行うことで、立位時の重心移動能力が即時的に改善することが分かった(総合リハ、印刷中)。今回この結果を踏まえ、膝立ち位を用いた運動課題が、脳卒中患者の立位バランスだけでなく、更に、歩行機能を改善させることが可能であるか、明らかにするための研究を計画している。現在、長期的な介入効果を調査するために継続してデータを収集中である。なお健常者のデータについて、英文化が完了しており、現在投稿中である。 これまでの成果として、短期的な介入効果として、膝立ち前後の歩行筋電については、体幹。股関節周囲筋の筋活動パターンが異なることが見いだされ、とくに膝立ち後に筋活動が低下する傾向が認められた。このことから、膝立ちにより一旦強調された体幹股関節周囲筋の筋活動は、その後の歩行では歩行速度が同じでも低下することが分かった。このことは膝立ち運動を行うことで、片麻痺患者の歩行パターンがよりエネルギー効率の良い歩行様式へと変化した可能性を示唆している。現在症例数を増やすと共に、解析を続け詳細について明らかにしていく予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)