マイクロCTを用いた歯胚再生実験の評価法の確立と教材への応用
Project/Area Number |
23932003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
歯学
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
監物 新一 新潟大学, 歯学部, 技術系職員
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | マイクロCT / 歯胚再生実験 / 教材開発 |
Research Abstract |
本研究課題では、マウス歯胚再生実験において、マイクロCTを用いた歯胚発育度の評価を可能とすることを目的とし、マウス歯胚の腎被膜下への移植実験系において、移植された培養歯胚をマイクロCTにて微細に描出し、その撮影条件および位置規定の方法を確立した。 1.マウス培養歯胚の形成度評価のためのマイクロCT撮影法の確立 生後5日齢のICRマウスより下顎臼歯歯胚を摘出し、マウス腎被膜下に歯胚を移植し1~3週間発育させた。その後、歯胚を含む腎臓全体を摘出し、種々の条件設定でマイクロCT(日鉄エレックス社製ELESCAN)を撮影し、エナメル質・象牙質・歯槽骨等の描出が最適になされる撮影方法と撮影条件を検討した。撮影方法としては、乾燥防止のため腎臓表面をパラフィルムにて被覆し、腎臓内に埋入している歯胚が撮影方向に対して水平方向になるように、ユーティリティーワックスにて撮影台に固定する方法が最適であった。X線照射条件は管電圧59kV、管電流101mAとした。X線撮影後にパラフィン切片を作成し、組織学的に検索した結果、X線撮影による組織乾燥ないしは挫滅も無く、良好な組織形態が保持されており、マイクロCTデータと詳細に比較することが可能であることが示された。 2.歯胚再生研究に関する学生教育の教材の開発 上記のマイクロCT撮影の一連の過程をCCDカメラにて撮影し、さらに、マイクロCT撮影像と組織切片像とをコンピュータ上にて画像処理により組合せ、歯学部学生への歯科再生研究に関する教育用の教材作成のための基礎データを得ることができた。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)