Project/Area Number |
23934014
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
健康・スポーツ科学
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
早坂 真貴子 山形大学, 小白川キャンパス事務部, 看護師
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2011: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
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Keywords | 子宮頸がん検診 / HPVワクチン / 性感染症 |
Research Abstract |
<研究目的>実態に即し予防行動に結びつく効果的な予防教育プログラム構築の基盤形成を目的に、大学生における子宮頸がん及び性感染症に関する知識・意識並びに性行動についての実態を明らかにする。また、コンドーム使用に関するセルフエフィカシースケールを用いて(1)との関連性及びセルフエスティームとの関連性について明らかにする。 <研究方法>対象者を平成23年度本学小白川キャンパス学生全員(約5000名)とし、4月の健康診断時に無記名式アンケート調査を実施した。調査内容は、(1)子宮頸がんに関する知識・意識(2)性感染症に関する知識・意識(3)性行動・予防行動(4)セルフエスティームスケール全般項目(5)コンドーム使用に関するセルフエフィカシースケール(日本性感染症学会誌 第18巻第1号 2007 p58-63を引用)とする。(2)(3)は2005年財団法人日本性教育協会で実施された「第6回青少年の性行動全国調査」等に準じ、本学独自のアンケート内容を作成した。得られたデータは統計用ソフトウェアSPSS Vol.19で解析した。 <研究成果>子宮頸がん及び性感染症に関する基本的知識についてはどちらも7割程度の正解率であった。子宮頸がん予防に対する意識は、女子よりも男子の方がやや高く、子宮頸がんは女性の健康問題ではありながらも、女子学生の中にはワクチン接種やがん検診を今後受けたいと考えていない者がいることが憂慮される。その要因を解明するためにワクチン接種・がん検診の敷居を高くしている問題点や不安要因についても今後調査しなければならないと考える。HPVワクチン接種希望や子宮頸がん検診希望と子宮頸がんに関する知識との間に関連性は認められなかった。また、性行為時に毎回コンドームを使用している学生は8割程度であり、性行為経験年数が高くなるに連れて、若干の使用頻度低下がみられた。コンドーム使用に関するセルフエフィカシー及びセルフエスティームとの関連性は認められなかった。性行為経験者においては、知識の度合いに関わりなく、性行為時に性行為時に性感染症を意識する者が半数以下であり、性感染症検査希望についても6割程度であった。性行為が感染経路となる子宮頸がんや性感染症について、年齢が上がるにつれて性行為経験率が高くなる大学生の時期に、学生達に予防教育をより一層徹底して行っていきたいと考える。そのために今回の調査結果を基に実態に即した予防教育プログラムの構築を次年度に行いたい。
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