生活科において、子どもの社会性をはぐくむ「協働型ダイナミクスプログラム」の開発
Project/Area Number |
23935005
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
生活科学
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Research Institution | 新潟県妙高市立新井中央小学校 |
Principal Investigator |
米岡 洋 新潟県妙高市立新井中央小学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2011: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 生活科 / 社会性育成 / 協働 |
Research Abstract |
本研究においては、子どもに以下の4つの能力や態度を身に付けさせ、社会性をはぐくみたいと考えた。 (1)人(仲間、異学年、保護者や地域の人、指導者等)と良好な関係を築きながら活動に取り組むことができる。 (2)課題の達成に向けて、仲間と協働して活動に取り組むことができる。 (3)自分を認め、仲間を認めることができる。 (4)対象(動植物、遊び、人等)や所属している集団(学級・家族・グループ等)が好きになる。 この4つの能力や態度を育むことができる活動として、協働型ダイナミクスプログラム「どきどきジャンボリー」を設定した。「どきどきジャンボリー」は、子どもが試行錯誤を重ねて、シャボン玉やこま、迷路など「ジャンボ」な遊び道具を作り、みんなで遊びを楽しむ活動と、ジャンボな作物を栽培、調理して味わう活動の2つを柱とした活動である。単元末には仲間や他者と遊びを共有し、達成感を味わうことができるように、他学年や保護者と一緒に遊ぶイベントを企画・運営するようにした。いずれの活動においても、対象を「ジャンボ」にすることにこだわった。対象の大きさは、子どもに対象に対する魅力を感じさせ、課題の解決に向けては必然と協働せざるを得ない状況が生まれる。子どもが「~したい」という主体的な思いや願いをもち、その実現に向かって、仲間と協働しながら試行錯誤を重ね、願いを達成していくことができるのである。 研究の結果、「協働型ダイナミクスプログラム」を構想する上での留意すべき条件を以下の3つにまとめた。 (1)子どもが思いや願いをもてる活動対象を選ぶこと (2)易から難へ、個から集団へと、活動や関わり方を広げたり深めたりできる展開にすること (3)成果を共有し、次への見通しが持てる振り返りの場を作ること 上記の3点を念頭に置き、「協働型ダイナミクスプログラム」を構想・展開することで、子どもによりよい社会性の育ちが期待できる。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)