Project/Area Number |
23H00018
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Medium-sized Section 3:History, archaeology, museology, and related fields
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Research Institution | Okinawa Prefectural University of Arts |
Principal Investigator |
森 達也 沖縄県立芸術大学, 美術工芸学部, 教授 (70572402)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 浩世 沖縄県立芸術大学, 音楽学部, 准教授 (00626046)
渡辺 芳郎 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 教授 (10210965)
徳留 大輔 公益財団法人出光美術館, その他部局等, 学芸員 (10751307)
瀬戸 哲也 公益財団法人元興寺文化財研究所, 研究部, 研究員 (10922528)
山内 晋次 神戸女子大学, 文学部, 教授 (20403024)
新里 亮人 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (20849319)
具志堅 清大 沖縄県立芸術大学, 芸術文化研究所, 研究員 (20971287)
後藤 雅彦 琉球大学, 国際地域創造学部, 教授 (30291553)
麻生 伸一 琉球大学, 人文社会学部, 教授 (30714729)
山道 崚 沖縄県立芸術大学, 芸術文化研究所, 研究員 (30971022)
四日市 康博 立教大学, 文学部, 准教授 (40404082)
砂川 暁洸 沖縄県立芸術大学, 芸術文化研究所, 研究員 (40971073)
江上 輝 沖縄県立芸術大学, 芸術文化研究所, 研究員 (40971239)
久保 智康 沖縄県立芸術大学, 芸術文化研究所, 研究員 (50234480)
柴田 圭子 沖縄県立芸術大学, 芸術文化研究所, 研究員 (60817146)
安里 進 沖縄県立芸術大学, 音楽学部, 名誉教授 (70448827)
宮城 弘樹 沖縄国際大学, 総合文化学部, 教授 (70757418)
片桐 千亜紀 九州大学, 比較社会文化研究院, 共同研究者 (70804730)
山本 正昭 沖縄県立芸術大学, 芸術文化研究所, 研究員 (80789488)
亀島 慎吾 沖縄県立芸術大学, 芸術文化研究所, 研究員 (80970938)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥46,410,000 (Direct Cost: ¥35,700,000、Indirect Cost: ¥10,710,000)
Fiscal Year 2024: ¥9,100,000 (Direct Cost: ¥7,000,000、Indirect Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2023: ¥10,010,000 (Direct Cost: ¥7,700,000、Indirect Cost: ¥2,310,000)
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Keywords | 琉球王国 / 古琉球 / 沈船遺跡 / 海上交通路 / グスク / 水中遺跡 / 貿易陶磁 |
Outline of Research at the Start |
琉球王国は14世紀末から16世紀にかけて、海路を通じて中国・日本・朝鮮半島から東南アジア一帯と交流した。 本研究は、14世紀末から16世紀初頭の琉球王国の海上交通路を明らかにすることを目的に、考古学、沈船遺跡研究、貿易陶磁研究、文献史学、絵画資料研究、地図(絵図)研究などの研究手法を用いた学際的な調査・研究を行う。具体的には、該期の琉球と中国間の海上交通路、琉球と九州間の海上交通路、琉球王国領域内の国内航路を解明し、併せて朝貢開始以前の琉球と中国間の海上交通路を検証する。琉球王国最盛期の国際交通路と国内交通路の解明を通じ、当時の人とモノの移動と交流の実像を明らかにするものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
研究実施初年度である令和5年度には、以下のような調査、研究を実施した。 「沈船遺跡調査班」では、伊江島の湧出沖海底遺跡の遺物分布調査(7月)、宮古島の来間島沖海底遺跡の遺物分布調査(10月)を実施した。また、班員の一部は久米島のオーハ島海底遺跡の遺物分布調査(8月)に参加した。また、久米島で海底遺跡の重要性と保存の必要性を周知するための説明会を10月に実施した。併せて、来間島沖海底遺跡の海底測量を実施した。 「文献・絵画・地図班」では、オンライン上で2回の研究集会を実施した(7月、2024年3月)。 「陶磁器調査班」では、ミニ・シンポジウム「沖縄出土中国陶磁の分類・編年の再検討」を12月3日、4日に沖縄県立芸術大学で開催し、研究代表の森達也「沖縄出土の明代中国陶瓷-沈船資料から見た編年案」、研究分担者の瀬戸哲也「グスク時代出土中国陶磁編年の現状と課題―今帰仁グスクの貿易陶磁研究を定点に-」、柴田圭子「元明代龍泉窯青瓷と明代青花瓷の編年 14~15世紀を中心に 」、徳留大輔「龍泉窯青磁の編年のための基礎資料に関して-沈没船・窯址資料から」、研究協力者の田中克子「沖縄出土の福建陶磁とその流通」、新垣力「沖縄出土の17~19世紀の中国陶磁器」といった研究発表を行った。 「考古班」は、久米島博物館と共同で2024年2月に、久米島・伊敷索城跡の試掘調査を実施した。沖縄県立芸術大学、琉球大学、沖縄国際大学、熊本大学、台湾・成功大学の教員と学生による共同調査で、3か所のトレンチを試掘し、伊敷索城の建造年代や城内地区の機能と性格を研究する上で重要な成果を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「沈船遺跡調査班」では3回の水中遺跡調査と海底地形測量、「文献・絵画・地図班」では2回のオンライン研究集会、「陶磁器調査班」では1回のミニシンポジウム、「考古班」では1回の発掘調査を調査を実施しており、調査・研究はおおむね順調に進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度は、「沈船遺跡調査班」では4回の水中遺跡調査と海底地形測量成果の図化作業、「文献・絵画・地図班」では2回程度のオンライン研究集会、「陶磁器調査班」では1回の出土陶磁器調査、「考古班」では1回の発掘調査(久米島・伊敷索城跡)の調査を実施する予定である。また、小規模な海外フィールド調査(中国、台湾)も実施する予定である。令和7年度以降には、海外フィールド調査(中国、台湾)を本格化させる予定である。
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