Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
胎生期の低栄養への曝露により生活習慣病の素因が形成されるという「生活習慣病胎児期発症説」が注目されている。その作用機構として、エピゲノム修飾が注目されているものの、その分子基盤は不明である。本研究では、低栄養状態で組織特異的に変化する代謝産物がエピゲノム修飾と仔の代謝異常発症に影響するという仮説を立て、エピゲノム修飾が影響を受けやすいタイミング、エピゲノム修飾の標的となる遺伝子、およびエピゲノム修飾異常を引き起こす栄養不良の閾値を明らかにすることを目的とする。さらに、得られた科学的データを活用して、生活習慣病発症予防および、好ましくないエピゲノム変化の予防法および、治療法の確立を目指す。