Project/Area Number |
23H05051
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1180:Education on school subjects, primary/secondary education-related
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
Ichinose Takae 広島大学, 附属高等学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥450,000 (Direct Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2023: ¥450,000 (Direct Cost: ¥450,000)
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Keywords | 豆の力 / 食料危機 / コンピテンシー / SDGs / 家族農業 |
Outline of Research at the Start |
食料危機という地球規模の課題を考えるために、古から栽培され食料として人類を支えてきた豆に注目する。特に東アジア原産であるにも関わらず、その多くがブラジルやアメリカで生産される大豆、中国やカナダなどで生産される小豆を中心に、バイオ燃料、家畜の飼料、ベジミート、行事や儀式などとの関連を掘り下げていく。豆腐、おからをはじめとする大豆加工食品と多彩な豆飯をとりあげて、自然生態系の転換と環境問題、食料問題を考え、石川県の大豆加工食品を作る会社や北海道の地豆栽培農家の方にも協力を仰ぎながら、食のサスティナビリティを考えさせ、変革をもたらすコンピテンシーを育む家庭科教材開発のための実証研究である。
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Outline of Final Research Achievements |
食料危機という地球規模の課題について考え追求するために、「豆」に注目した。豆関連の資料や冊子を存分に活用できるように整えたことで、グループで興味のある豆を一つ選んで徹底的に調査を行うことができ、互いの発表時にも複写ラベルシールを使用することでまとめを効率的に行うことができた。また、ゲストティーチャーの講演は、生徒が豆の栽培や利用方法、家族農業について理解を深めるための有意義な時間となった。人間にとっての豆の力と地球の自然環境にとっての豆の力を追求しその魅力を考える上で、生徒は多面的・多角的に思考を深め、既存の知識と新知識とを結びつけながら課題を乗り越えていこうとするコンピテンシーが育まれた。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
「豆」に焦点をあて、生活課題を追求することで、豆は人間にとって豊かな栄養をもたらす側面とその栽培は地球環境にやさしい側面があることを理解し、食料危機という地球規模の課題に目を向けて考え、自分事として捉えることができる生徒があらわれた。 一連の授業により、課題を乗り越えていこうとするコンピテンシーが育まれてきたことから、SDGsの目標2や12および国連が2019年に定めた「家族農業の10年」である現在の課題について、豆を中心して家庭科の授業を構築することはグローバルな視点で物事を探究し,地道に行動できる生徒を育成するために意義あることだと考える。
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