Project/Area Number |
23H05231
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3110:Agricultural chemistry, agricultural and environmental biology, forestry and forest products science, applied aquatic science, agricultural economics and rural sociology, agricultural engineering, veterinary medical science, animal science, and related fields
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
Shichijo Hiroki 宮崎大学, フロンティア科学総合研究センター, 技術職員
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2023: ¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
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Keywords | 食糞 / 実験動物 / イベルメクチン / ラット |
Outline of Research at the Start |
医薬品の生体に対する有効性や安全性そして毒性を予測するために、動物実験を行うこと は必要不可欠である。しかし、「食糞」を行うラットやマウスなどの実験動物は吸収されずに糞として排出された薬を、食糞によって再摂取している可能性がある。しかし、実験動物を用いて薬の効果や毒性を調べた実験において、食糞の影響を考慮した実験は見受けられない。そこで本研究では、経口投与した薬が食糞によって再摂取されているのかどうか、さらに再摂取されている場合には動物にどのような影響を与えるのかを調べる。
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Outline of Final Research Achievements |
本研究において明確な差を見出すことはできなかったものの、イベルメクチンのような下部消化管で効果を示す薬品や、糞中に排出される薬品において、動物が食糞を行うことで薬品の再摂取と効果期間の延長がなされている可能性が考えられた。今回の手法では想定よりも血清中のイベルメクチン濃度が低かったことが試験結果を攪乱した要因の一つととらえている。イベルメクチンの測定前処理や投与量等を再検討して、データを蓄積することでより明確な結果が得られるのではないかと考える。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
本研究成果はイベルメクチンのみならず、下部消化管で作用したり糞中に排出されたりする可能性がある全ての薬品において食糞による再摂取とその効果期間の延長に寄与している可能性を示唆する物であった。医薬品は人間に使用する前に動物に投与してその効果や危険性を検証する。人間は食糞を行わないことから、本研究の結果は動物実験により得られた結果を人間に外挿する際は状況によっては食糞による影響を考慮する必要があることを示唆している。
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