Media Development and Cinematic Features of Indian Films
Project/Area Number |
23K00150
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01050:Aesthetics and art studies-related
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Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
赤井 敏夫 神戸学院大学, 人文学部, 教授 (00192873)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小尾 淳 大東文化大学, 国際関係学部, 准教授 (50759628)
杉本 良男 国立民族学博物館, その他部局等, 名誉教授 (60148294)
竹村 嘉晃 平安女学院大学, 国際観光学部, 准教授 (80517045)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2026: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 映像表現 / タミル民族主義 / 南インド古典音楽の楽曲形式 / ディアスポラ / インド映画 / メディアと政治 / 音楽性 / ディアスポラ共同体 / ストリーミング配信 |
Outline of Research at the Start |
インド映画を成立期から現状に至るまで、映像表現の媒体変化に着目して、結節点となるいくつかの重要なポイント(大衆演劇から初期映画へ、サイレントからトーキーへ、劇場公開からネット配信へ)を中心に再検討し、発信された映像情報を映画観客が受容するにあたって、その方法がどのように変質したかを確認する作業を重点的に行うこと。
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Outline of Annual Research Achievements |
具体的な研究手段として研究代表者(以下、赤井)と3名の研究分担者(以下、杉本、小尾、竹村)が以下のように内容を分担して、媒体変遷がインド映画の映像表現に及ぼす影響を調査分析した。 赤井=「コロナ禍によるインド映画の映像表現の変化と国外市場の動向」。ストリーミング配信映画による市場拡大がインド映画の映像表現に一定の影響を与えているが、そのことが国外市場の動向とどう関係するのかを分析するために、インド映画最大の国外市場である中国におけるインド映画受容に関する統計データの収集に努めた。 杉本=「タミルナードゥにおけるポピュリズムについて、とくに映画と地方ナショナリズムとの関係について」。初期トーキー期のタミル語映画は主要俳優と監督を巡回演劇からリクルートすることで成立した。映画は演劇と並んで最大のプロパガンダ機関であった。タミル民族政党が政権維持を図るにあたってとったポピュリズム政策の展開に映画がどのように関わったかを、文献研究を中心に行なった。 小尾=「映像におけるソングの表象と南インド古典音楽の楽曲形式」。インド映画の特徴である「ソング」と呼ばれる歌舞音曲のセグメントにおいては、作曲家ラフマーンの登場によって映像表現が大きく変化したことは夙に指摘されるところであるが、ここでは古典音楽研究の立場から歌舞音曲セグメントの音楽性にどのような変化が生じ、その結果当該セグメントの映像表現にどのような影響を及ぼしたかを分析するために「ヴァルナム」と呼ばれる南インド古典音楽の楽曲形式を考察した。 竹村=「ディアスポラ印僑共同体におけるソングの文化的、社会的役割」。インド国外にある印僑共同体では歌舞音曲セグメントを映画の中から抽出して、その舞踊を修養することで共同体の維持結束を図ろうとする動きが見られる。一作品であるはずの映画を解体して成立する営為の社会的意義を分析するための情報収集に努めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者と3名の研究分担者が「研究実績の概要」に記したように個別に研究を進め、研究成果発表も展開した。しかし予想外にそれらを持ち寄って一括して評価する機会を設けることができなかった。各人が獲得した新たな知見を今後の研究推進に十全に活かせるほど共有できなかったことが、「やや遅れている」の評価となった原因である。次年度は定期的に研究成果を持ち寄り、互いに批判的に評価できる機会を設けるよう、運営方法を改善する必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
研究代表者と3名の研究分担者が、本研究企画段階に設けた以下のような研究方針にのっとり、今年度の研究成果を発展させる。 赤井=「コロナ禍による劇場上映とOTT公開の比重の変化、それが原因となる映像表現における変化、および国外市場に与える影響」 杉本=「タミル文化の近代化と政治化、政治的宣伝媒体としての映画の役割と映像表現」 小尾=「映像におけるソングの表象、ことにAR・ラフマーン以降の音楽的変化がソングに及ぼした影響」 竹村=「ディアスポラ印僑共同体におけるソングの文化的、社会的役割」
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)