Project/Area Number |
23K00400
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02030:English literature and literature in the English language-related
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
雲島 知恵 奈良女子大学, STEAM・融合教育開発機構, 専任講師 (50737434)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | デジタル・ヒューマニティーズ / ネットワーク分析 / 文化外交 / 第二次世界大戦 / 女性ジャーナリスト / プロパガンダ / 旅行記研究 / 日英米文化外交 / ジェンダー |
Outline of Research at the Start |
本研究は、20世紀前半の大日本帝国に関する英米女性旅行記研究を通し、環太平洋地域における文化外交分野での女性達の貢献を明らかにする。デジタル技術を用いたテキスト分析により文字情報を視覚化し、文学・芸術という審美的媒体を通して日英米の女性達が築いた、公の国家関係に対抗するネットワークの存在を浮かび上がらせる。女性の国際的連帯の重要性、文学・芸術の政治・外交的有用性を明らかにすると共に、デジタル技術を応用し、質的研究と量的研究を融合させた旅行記研究の新たな研究方法及び成果発信方法の開拓・提案を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、従来注目されて来なかった20世紀前半の女性達による環太平洋地域の文化外交活動のネットワークを、デジタル技術を用いたデータ分析と情報の視覚化を通して明らかにするものである。国際的女性の繋がりを具体的に描き出し、その拡がりを示すと共に、女性達の文化外交活動の多様性も視覚化する。デジタル技術を応用し、質的研究と量的研究を融合させた英文学・旅行記研究の新たな研究方法及び成果発信方法の開拓・提案を目指す。 研究1年目の本年度は、データ収集を中心に行なった。また、データ整理・視覚化の方法を検討し、作業を開始した。データ収集については、先の課題で収集していたTokyo Penwomen、Zoe Kincaid、Annie Shepley Omori等の関連新聞記事を機械が読める形で整理し直し、実験的に幾つかの視覚化を行なった。その結果、KincaidのThe Japan Times紙上でのジャーナリズム活動が、大日本帝国の満州侵略と密接に関係していること、またその活動内容が舞台芸術・映画等の芸術媒体を利用したものであることが視覚的にも明らかになった。この分析結果は、日本の帝国主義的領地拡大にプロパガンダ活動を通して協力していた外国人女性の存在とその方法を示す上で興味深い発見であると言える。 さらに、Tokyo Penwomenと比較しデータ量が膨大なTokyo Women’s Clubのデータ収集も開始した。まだデータ収集作業が終了していないが、デジタル技術を用いるからこそ可能となる分析結果に期待している。 この研究内容については、研究会や公開講義、公開ワークショップ、国際学会で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新聞記事のテキスト分析にOCRを利用したいのだが、上手くいかないことから作業が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
収集している書簡の宛名等のリストを作成し、ネットワーク分析を開始する。デジタル・ヒューマニティーズ研究者達の勉強会に現在参加させてもらっており、テキスト分析のツール等について勉強も進めているため、今後はここで学んだ成果を積極的に利用し研究の遅れを取り戻したい。
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