| Project/Area Number |
23K00447
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Basic Section 02040:European literature-related
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| Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
野田 農 早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (20907092)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 大智 慶應義塾大学, 理工学部(日吉), 講師 (50894474)
霜田 洋祐 京都大学, 人間・環境学研究科, 准教授 (80849034)
西尾 宇広 慶應義塾大学, 文学部(三田), 准教授 (70781962)
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| Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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| Keywords | リアリズム文学 / 語圏横断 / ミメーシス / 小説の理論 / フィクション論 / 19世紀文学 / 現実描写 / ヨーロッパ文学 / 感情史 |
| Outline of Research at the Start |
本研究では「リアリズム」の源流として、この概念をめぐる議論が国境を越えて同時多発的に活況を呈していた19世紀に遡り、西洋文学の中心地であった英仏独伊の4か国を対象に、同時代の政治的・社会的・文化的状況とリアリズム理論との相関性を実証的かつ語圏横断的な分析に基づいて検証する。こうした共時的な比較研究の手法をとることで、国別・言語別に独立した体制がとられる傾向にある19世紀文学研究の制度的限界を克服し、「リアリズム」概念の複数性を歴史的な視野で解明するとともに、それらを総合する包括的な定義の新たな確立を目指す。
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| Outline of Annual Research Achievements |
本共同研究の2年目にあたる令和5年度は、2024年の9月、11月、2025年1月、3月の計4回の定期研究会(例会)を開催した。9月の例会においてはリアリズム文学研究会のホームページ整備に向けて招聘講師を招き、整備に向けた技術面に関してのレクチャーを開催した。加えて、翌年に開催予定のシンポジウムの企画を立案し、日程とテーマ、今後のスケジュールについて議論した。さらに11月の例会では、引き続きこの企画について議論を重ねるとともに、本共同研究の代表者及び分担者が登壇者となるにあたり、各人の発表内容についての経過報告を行なった。また2025年1月の例会では、2月1日開催決定となったこのシンポジウムの会場準備について打ち合わせを行い、各発表内容についても事前の概要報告を行なった。最後に同年3月の例会では、次年度の合同シンポジウムの企画に関して議論し、今後の活動についてもスケジュール等の確認を行なった。 また研究代表者の野田は今年度、エミール・ゾラと労働をテーマとする国際シンポジウムへの参加のために、現地時間で10月2日、3日の日程でカナダのオンタリオ州ロンドンのウェスタン大学へ出張した。そのほか、各人が所属する学会等での研究成果発表も徐々に進められている。 さらに2025年2月1日には、早稲田大学西早稲田キャンパスにおいて、リアリズム文学研究会の枠組みでの第7回公開シンポジウム「〈リアリズムの文法〉を求めてー19世紀西洋文学における現実描写」を開催し、本共同研究の研究代表者及び分担者が登壇した。これは、本共同研究の中心的なテーマである〈リアリズムの文法〉を巡って英仏独伊の各国の状況はもとより、それぞれの文化的差異についても考察し議論する機会となり、今後のさらなる研究への大きな足掛かりを得ることができた。当日はハイブリッド形式で開催され、部分参加も含め60名を超える来場者を得た。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本共同研究における2年目の計画は、前年度までの基礎的な文献調査を踏まえつつ、その成果を定期研究会(例会)で報告すると同時に、公開シンポジウムを開催し広く一般的な形での経過報告として発表することであり、その点に関しては概して計画通り進められた。この2025年2月1日に開催したシンポジウムを通じて、研究代表者及び分担者は各自の担当する語圏や分野の観点から、共同研究の中心テーマである〈リアリズムの文法〉についての概念把握を着実に行うことができ、それは今後の研究の進展へとつながるものとなった。2年目の活動を通じて、3年目の研究の方向性がある程度明確化され、それに関連するシンポジウムの企画も既に立ち上がっている。 また、当初の予定であった共同研究のプラットフォームとなるホームページ整備に関しては、先述の通り9月の例会を皮切りに、インターネット上にホームページを立ち上げ、その後定期的な整備の過程を経て、2024年末に一般公開へと漕ぎ着けた。以上の点に鑑みて、本共同研究の2年目の研究実施状況は、おおむね順調に進展していると言える。
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| Strategy for Future Research Activity |
2年目の研究実施状況に関しては、前年度より基礎的な文献調査を継続するとともに、当初の予定通り、本共同研究の成果の中間報告の機会として公開シンポジウムを企画・開催することができた。今後はさらにこれらの成果に基づきながら、本研究の中心的な課題である各言語圏における〈リアリズムの文法〉について議論を重ね、各人の担当語圏・分野における文献調査や作品分析 を継続し、各人の所属学会の研究雑誌等での成果発表を継続して行なっていく。 加えて、最終年度の後半に当たる2026年1月末には、文学研究者、美学者、美術史家とも連携を図りながら、今年度のシンポジウムのテーマを継承・発展させた形での公開シンポジウムを企画・開催する予定である。 さらには各人が可能な限り海外での資料調査も進めながら、研究成果を最終的には書籍あるいは報告書等の形でまとめるべく、定例会を通じて議論を重ねていく予定である。
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