| Project/Area Number |
23K00518
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Basic Section 02060:Linguistics-related
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| Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小林 正人 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (90337410)
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| Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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| Keywords | Brahui language / Dravidian family / Toda language / Gadaba language / comparative linguistics / grammaticalization / endangered languages / asyndetic parataxis / Dravidian linguistics / historical syntax / conditional clause / Brahui / Dravidian / descriptive grammar / Pakistan |
| Outline of Research at the Start |
本研究では、言語学的に検証の難しいインダス文明説やザグロス仮説には依らず、あくま でブラーフイー語を深く研究することで、ドラヴィダ語族言語としてブラーフイー語の言語事実を再検討するという方法を取る。現存のブラーフイー語等のデータと歴史言語学の手法のみを使ってブラーフイー語のドラヴィダ語族における系統上の位置をより正確に決定し、ブラーフイー語の発達過程を辿ろうとする研究である。本研究でブラーフイー語に残されるドラヴィダ祖語の音韻や形態法、統語法の痕跡を洗い出すことで、ブラーフイー語をドラヴィダ語族の系統樹により正確に位置づけることが期待される。
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| Outline of Annual Research Achievements |
本年度はブラーフイー語と同じドラヴィダ語族に属する3つの言語、トダ語、ガダバ語およびマルト語の研究を行った。トダ語については、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所のペーリ・バースカララーオ名誉教授から託されたトダ語語彙のフィールド・ノートを用いて、これまで読解が難しかった Emeneau 著 Toda Grammar and Texts (1984) のテキスト部分を読み、かつ当該フィールド・ノートを入力したものに Emeneau (1984) の語形を加えた辞書を編纂した。 ガダバ語は、中央ドラヴィダ語群に属する少数民族言語で、1957年に行われたフィールド調査の記録が知られているのみであったが、インド統計学研究所の メンデム・バープージー准教授と共同で調査を行い、まとまった録音をすることに成功した。その録音を書き起こし、文法構造の分析を進めた。 マルト語に関しては、副動詞の主語が主文の動詞と違う場合には主語との一致を示さないのに、副動詞と主文の動詞の主語が同じ時に冗長ともいえる人称・性・数の一致を示す現象についての論文を執筆した。そこでは、主語が違う場合の副動詞が副詞句のような統語的地位であるのに対し、主語が同じ場合の副動詞は主語と同格の形容詞句のような地位であるため、動詞との一致が起こることを主張した。 ブラーフイー語については、バローチスターン大学のリアーカット・アリー准教授と共著で、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所から Brahui Texts を出版した。また同じくアリー准教授と、動詞「する」が「できる」を表す助動詞へと文法化した現象について、その原因を考察した論文を執筆し、公刊した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度はブラーフイー語については著書 Brahui Texts を出版し、論文2本を執筆した以外の記述的研究を行う機会がなかった。これはパキスタンのバローチスターン州の情勢が不安定であったことに加え、調査協力者の家族の健康問題のため、十分な調査を行うことが難しかったためである。それに代えて、半世紀以上調査されていなかったガダバ語の現地調査や、トダ語辞書の編纂を行うことができ、全体としては研究において十分な進展があった。
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| Strategy for Future Research Activity |
今年度はアリー准教授と週1回定期的にzoomで会うほか、7月に3週間の調査を予定している。これによってブラーフイー語のテキスト収集と読解、および文法の記述を前進させることが期待される。ガダバ語の調査も計画している。
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