A corpus-based cognitive linguistic analysis of English indirect directives and their discourse structures
Project/Area Number |
23K00585
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02080:English linguistics-related
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
高橋 英光 北海道大学, 文学研究院, 名誉教授 (10142663)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 行為指示 / パートナー構文 / 談話文脈 / 行為指示文 / 談話構造 / コーパス / 認知原理 |
Outline of Research at the Start |
行為指示とは言語コミュニケーションのもっとも重要な目的の一つである。当該研究者は、過去の研究でフィクション作品、つまり書かれた会話データの調査を行い、 (i)英語の個々の間接行為指示文は行為指示文の共起率が異なり、(ii)間接行為指示文ともっとも共起しやすい行為指示文は命令文であること、(iii)間接行為指示文と命 令文は構文の意味の抽象度が異なる、という知見を得た。本研究は、(i)~(iii)の知見が話された会話をどの程度説明するかを検証し、背後にある認知原理を提案することを通して、英語の行為指示文の談話特性を浮き彫りにするものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本プロジェクトは、これまで研究が立ち遅れている英語の行為指示文と談話構造の関係に焦点を当て、英語の間接行為指示文がどのような他の行為指示文とどのように共起しどのような談話構造を形成するかを明らかにすることを目的とする。 初年度(2023年度)では、アメリカ英語の会話資料として定評のあるTV Corpusから15種の間接行為指示文の用例と談話文脈の収集を行い、データ・ベースの構築を進め、本プロジェクトの基礎データとなる共起率ランキング、つまり英語の間接行為指示文15タイプがそれぞれどれくらいの頻度でどのようなパートナー構文と共起するかを示すランキング表を作成した。 そこで得られた知見には、(i)パートナー構文を伴う頻度が上位なのは、(1位)I need you to (48%、パートナー構文:5種類)と(2位) I want you to (36%、パートナー構文:4種類)であり、逆に、パートナー構文の共起率が低いのはWhy notとCan’t you(それぞれ5%、パートナー構文は1種類と2種類)の2構文であること、(ii)Would you mind, I’d like you to, Can you, Will youの4構文がパートナー構文を伴う頻度は14%~16%で互いの頻度に差が少ないこと、(iii)間接行為指示文のパートナー構文にもっともなりやすいのは命令文であり、助動詞の系列が異なる構文同士はパートナーを組みにくいこと、が含まれる。以上の研究実績の一部については福岡認知言語学会(2024年3月28日)にて口頭発表を行なった。また、以上と並行して2024年度以降の分析・考察にとって重要な単著論文「英語の行為指示文と談話構造―行為指示文同士の共起をめぐってー」(『認知言語学論考』No.17)を出版した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究の実施計画では、初年度にThe TV Corpusから15タイプの間接行為指示文の用例とその談話の収集・整理を行い、パートナー構文の共起率を示すデータ・ベースの構築を開始することになっていた。初年度である2023年度は、予定通り、15タイプの間接行為指示文の用例と談話の収集・整理を行い、パートナー構文の共起率ランキングを作成することができた。この点で、データベースの構築作業を首尾よく進めることができたと言える。また研究実績の概要で述べた(i)~(iii)に加え、英語の間接行為指示文では構文の使用頻度の高さとパートナー構文を伴う頻度の高さは必ずしも一致せず、平叙文型の間接行為指示文は疑問文形より他の行為指示文との共起率が高く、行為指示の種類が異なる行為指示文同士はパートナーを組みにくく、否定文の間接行為指示文は肯定文のそれよりパートナー構文を伴う頻度が高い、という傾向も観察された。 以上に加えて、やや予想外の結果も観察されている。例えば、今年度の調査では、パートナー構文との共起率が高いのは I need you toとI want you to の二構文に限られていた。I need you toがパートナー構文との共起率ランキング1位であるのは当該研究者による以前の他のコーパスによる調査結果(高橋 2023)と一致するが、残りの13構文についてはパートナー構文の共起率が極端に低い。これらの調査結果の要因・動機を探ることは当該研究の深化につながることが予想される。以上の点から、初年度の計画は「順調に進んでいる」と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画の2年目に当たる2024年度は、データ・ベースの修正と改良に加えて理論的考察を進める。フィクション・データに基づく2020~2022年度の科学研究費研究の成果とコーパス・データに基づく当該研究の初年度(2023年)の調査結果を比べると、両者には次の3つの一致点がある。(i)他の行為指示文との共起率が高い上位5構文と、逆に共起率が低い下位2構文にはある程度重なりがあること、(ii)間接行為指示文ともっとも共起しやすい行為指示文は命令文で、命令文に次いでパートナーになりやすいのは同一の間接行為指示文でありること、(iii)平叙文型の間接行為指示文は、疑問文形より他の行為指示文との共起率が高く行為指示の種類が異なるかまたは助動詞の系列が異なる行為指示文同士はパートナーを組みにくい傾向があること、である。しかし同時に興味深い不一致点もいくつかある。第一に、Would you mindとCan you構文はフィクション・データでは他の行為指示文(とくに命令文)との共起率が低かったが、コーパス・データでは上位になっている。第二に、フィクション・データでは行為指示文の共起率上位5構文はすべて40%以上だが、コーパス・データではI need you(48%)とI want you to(36%)の2構文の共起率が際立って高く、3位以下を大きく上回っている(3位のWould you mindは16%で、4位のI’d like you toとCan youはいずれも15%)。 今後は、これらの不一致点の背景を考察するとともに、各々の間接行為指示文の他の行為指示文との共起パターンの分類・整理を続け、データの改良と充実を図る。同時に、行為指示文の共起関係と動詞の種類との関係にも考察を広げる。初年度にも行ったように、学会・研究会において研究成果の公表と意見交換を続ける。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)