英語文学テクストを用いた批判的応用言語学に基づくクリティカル・リーディング
Project/Area Number |
23K00735
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
|
Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
田中 真由美 武庫川女子大学, 文学部, 准教授 (50469582)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福本 由紀子 武庫川女子大学, 文学部, 准教授 (20443541)
松原 陽子 武庫川女子大学, 文学部, 准教授 (70515642)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
|
Keywords | クリティカル・リーディング / 英語文学 / 文学教材 / 教材開発 / 批判的応用言語学 / 英語文学テクスト |
Outline of Research at the Start |
本研究では、英語文学テクストを用いた批判的応用言語学に基づくクリティカル・リーディングの教材・シラバス・指導マニュアルを開発するために、日本の大学の英語系学科で協働型アクション・リサーチ行う。本研究での英語文学のクリティカル・リーディングとは、テクストにおける社会・文化的な力関係やイデオロギーの表象を、言語分析と自己と他者との対話を通して省察的かつ複眼的に読み解くことである。この研究を通して、英語文学テクストを用いて英語学習者の言語分析力と社会・文化的な批判性を高めることができるかを検証する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、大学英語教育における、英語文学テクストを用いた批判的応用言語学に基づくクリティカル・リーディングの教材・シラバス・指導マニュアルを開発することである。本研究での英語文学のクリティカル・リーディングとは、テクストにおける社会・文化的な力関係やイデオロギーの表象を、言語分析と自己と他者との対話を通して省察的かつ複眼的に読み解くことである。この研究を通して、英語文学テクストを用いて英語学習者の言語分析力と社会・文化的な批判性を高めることができるかを検証する。 研究1年目の2023年度は、英語教材としての文学作品の調査、文学作品研究、リーディングの教材・シラバス・指導マニュアルの作成を行った。英語教材としての文学作品の調査として日本の大学における英語リーディング科目のシラバスを検索したところ、アメリカの短編小説が多く抽出された。シラバス調査や文献研究を踏まえ、共同研究者とともに2024年度のリーディング科目で使用する作品の検討を行い、イギリス文学から1作品、アメリカ文学から2作品選定した。当初、イギリス文学、アメリカ文学から2作品ずつ短編小説を選定する予定であったが、イギリス文学からは長編小説を選定したため、計3作品となった。選定したイギリス文学作品はF. H. バーネットによるThe Secret Garden(1911)であり、共同研究者がその作品研究を行った。作品研究の結果を踏まえ、リーディングの教材と指導用マニュアルを作成した。教材の使用対象者は英語を専攻とする大学1年生である。本文に注をつけ、クリティカル・リーディングの設問や基本的な文学用語を用いた設問を含むワークシートを作成した。また、来年度の大学2年生用リーディング科目で使用する予定の作品の研究も行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り、シラバス調査、文学教材の選定、シラバス作成、作品研究を行った。教材と指導用マニュアルの作成はおおむね終わったが、年度をまたいでの完成となった。作品研究のうち、イギリス文学作品については年度内に完了したが、アメリカ文学作品研究の一部は2024年度前半に持ち越して行うこととなった。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究2年目にあたる2024年度は、大学1年前・後期のリーディング科目でワークシートや授業・教材に関するアンケートのデータを収集し、作成した教材によって言語を分析的に捉え、社会・文化的な観点から批判的にテクストを読むことができたかを検証する。その分析結果を踏まえ、教材・シラバス・マニュアルの評価と改善を行う。さらに2025年度の2年生対象のリーディング科目で使用する教材の選定と作品研究、シラバス・教材・指導マニュアルの作成も行う。
|
Report
(1 results)
Research Products
(3 results)