Project/Area Number |
23K01058
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 05010:Legal theory and history-related
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
苑田 亜矢 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(法), 教授 (80325539)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | マグナ・カルタ / コモン・ロー / 学識法 / 議会制定法 / イギリス旧植民地 / 異法文化 / 法制史 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、コモン・ローの基本法といわれることになるマグナ・カルタが、 異法文化との接触の中で、如何に形成・解釈され変容したのかを解明し、マグナ・カルタの意義を再考する。 具体的には、マグナ・カルタが、13世紀において古法 や学識法の如何なる影響を受けて形成されたのか、14世紀の如何なる政治的社会的状況及び現実の事件の中で、如何なる議会制定法による如何なる解釈によって変容していったのか、そしてイギリス旧植民地でマグナ・カルタと並んで14世紀の議会制定法が如何に解釈され継受されたのかを、考察する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、コモン・ローの基本法といわれることになるマグナ・カルタが、異法文化との接触の中で、如何に形成・解釈され変容したのかを解明し、マグナ・カルタの意義を再考することにある。13世紀のイングンドにおいて国王により発せられ検認されたマグナ・カルタは、その後も繰り返し国王によって確認され、17世紀の内乱前夜に新解釈を施された後、イギリス旧植民地にも継受されたとされる。そこで、本研究においては、マグナ・カルタが、13世紀において古法や学識法の如何なる影響を受けて形成されたのか、14世紀の如何なる政治的社会的状況及び現実の事件の中で、如何なる議会制定法による如何なる解釈によって変容していったのか、そしてイギリス旧植民地でマグナ・カルタと並んで14世紀の議会制定法が如何に解釈され継受されたのかを、具体的に解明することを目指す。この目的を果たすため、今年度に実施した研究の成果は、以下の通りである。 まず、マグナ・カルタ研究の新研究動向も踏まえて、マグナ・カルタに対する古法や学識法及び14世紀の議会制定法の影響に関する研究史を整理し直して、研究史上の論点を抽出することができた。 次に、本研究についての研究会を開催し、マグナ・カルタ研究の現状についての報告とイギリス旧植民地のオーストラリアにおけるマグナ・カルタに関する報告とに基づいて議論を行うことができた。 以上のことにより、マグナ・カルタ研究史を踏まえるとともに、オーストリアにおけるマグナ・カルタの研究状況及び写本や関連文献の所蔵状況等について把握することができ、来年度以降のイギリス及びオーストラリアにおける史料調査のための準備計画を進めることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究会を開催し、マグナ・カルタ研究の現状についての報告とイギリス旧植民地のオーストラリアにおけるマグナ・カルタに関する報告とに基づいて議論を行うことができたものの、イギリス又はオーストラリアでの史料調査ができなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、研究史を踏まえ、マグナ・カルタの各版について現存する写本の中で分析対象を絞り込み、マグナ・カルタの各版の現存する写本に対する具体的調査により、各版の法文の相違点を整理し直し、それらに対して古法や学識法が如何なる影響を与えたのかを解明することに着手する。 また、イギリス旧植民地のオーストラリアにおいて継受されたマグナ・カルタの二つの条文及び14世紀の議会制定法の継受の経緯やそれらの解釈をオーストラリア史の専門家から助言を得ながら検討することにも着手する。
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