The Security and Prosperity Dilemma in Global Value Chains
Project/Area Number |
23K01296
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 06020:International relations-related
|
Research Institution | Kansai Gaidai University |
Principal Investigator |
高木 綾 関西外国語大学, 英語キャリア学部, 准教授 (20624604)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2026: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
|
Keywords | 安全保障と経済 / グローバル・バリューチェーン(GVCs) / 在中多国籍企業 / 海外直接投資(FDI) / 国家・市場関係 / ディリスキング / 米中関係 / マーケットクラフト / グローバル・バリューチェーン / 多国籍企業 / グローバリゼーション |
Outline of Research at the Start |
昨今の米中経済競争に伴い「グローバル・バリューチェーン(GVCs)」の分断に注目が集まっている。90年代以降、米国の多国籍企業は、生産工程を細分化し、国外移転を進めてきたが、米国の同盟国ではない中国におけるこれら企業の活動が、国家安全保障上の脅威となる恐れが生じたためである。これまでGVCsの研究では、移転先の国家が自国にとって同盟国か否かという安全保障要因が考慮されることは、ほとんどなかった。米国は現在、同盟国同士でGVCsを再構築しようとしており、この要因を含めた研究が急務である。本研究は、アンケート調査及びインタビューを行い、中国における米国の多国籍企業の行動原理を明らかにしようとする。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の初年度に実施した研究成果は、以下のとおりである。 第1に、交付申請書の作成以降に公刊された先行研究の整理を行い、最新の研究動向を確認した。第2に、海外直接投資及びグローバル・バリューチェーンに関する新たな政策、データ、現地企業の動向に関する情報収集を行い、実態把握を継続した。第3に、上記2作業の成果を研究会で報告した。特に、その参加者の多くが中国問題の専門家で構成されていたため、自身がこれまで研究をしてきた米国側の視点とは異なる知見を得ることが出来、非常に有意義な経験となった。第4に、それらのフィードバックを反映させた論文を執筆し、現在学内紀要に投稿中である。第5に、当初は2年目に予定されていたサーベイ調査を、予算の前倒し支払い請求をして行った。その際、中国における現地調査を行うことの困難さから、ウェビナーなどを通じて情報収集を行い、それらを反映させた設問を作成した。今回は、在中国の米国多国籍企業の、特に経営戦略に決定権を有する管理職の方々に対し、調査を行った。歴史的な円安のため、一件当たりの単価が高騰し、望ましいサンプルサイズを確保することに苦戦したものの、貴重なデータを収集することが出来、有意義であった。第5に、そのサーベイ調査で収集したデータ分析の結果を報告するべく、国際会議に申請し、受理された。報告は、次年度に行うこととなる。 今後は、その成果をもとに、国内外の学会報告や国際ジャーナルへの投稿を進めていきたいと考えている。また、サーベイ調査のサンプル数不足の問題については、出来る限り予算の範囲内で再調査を行うことを検討していきたい。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本研究は、現在のところ、順調に進展している。当初2年目に予定していたサーベイ調査も終え、予期していなかった問題点(円安の影響)を早めに把握することも出来た。今後は、それらの課題に取り組み、より良い成果を上げられるよう、さらなる努力を続けていきたい。同時に、引き続き、データの分析、学会報告、論文の執筆及び投稿を継続していく。
|
Strategy for Future Research Activity |
上記項目の重複にもなるが、今後も当初の計画に沿い、安全保障要因が企業の行動に及ぼす影響について、分析を続けていく。データ分析に加えて、現在の新たな状況に対応した概念の構築も行いたい。その上で、国内外の学会及び研究会における報告を行い、様々な聴衆からのフィードバックを得て、それらを反映させた論文を執筆し、国際ジャーナルへの投稿を進めていきたいと考えている。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)