時間軸・周期軸を同時に考慮した国際金融論におけるパズルの解明
Project/Area Number |
23K01452
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07060:Money and finance-related
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
高 準亨 青山学院大学, 経済学部, 教授 (40632279)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
舟島 義人 東北学院大学, 経済学部, 教授 (30635769)
森田 裕史 東京工業大学, 工学院, 准教授 (70732759)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2027: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2026: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | オープンマクロ経済学 / 国際金融論 / ウェーブレット / ベイズ推定 / VAR / トレードコスト |
Outline of Research at the Start |
本研究課題では、オープンマクロ経済学や国際金融論における様々なパズルを実証的かつ理論的に分析を行い、国際金融市場や貿易市場における様々な諸問題の発生メカニズムを明らかにする。国際金融市場は、日々国際的な資本移動の自由度が増している一方で、それに関連した様々なパズルはまだ解決されていないのが現状である。本研究課題では、国際金融市場のパズルがどのようなチャンネルで発生し波及するかを、時系列・クロスセクションだけでなく周期軸からも明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、多くの学会が対面で開催されたことより、共著論文を発表することができた。分担者達とは定期的にオンラインと対面でのミーティングを行った。特に共著論文のモチベーションを修正・拡張したり、データ作業を行ったりした。2023年度の研究実績は次の通りである。 分担者である東京工業大学の森田裕史准教授と、貿易コストが二国間の貿易に与える影響を分析した「The Dynamics of Gravity」という論文を研究を重ね、論文修正を行った。出来上がった論文を国際ジャーナルに投稿した。また実質為替レートの決定要因について分析を行うプロジェクトを立ち上げ、理論的かつ実証的分析手法について数回研究打ち合わせを行った。 もう一人の共同研究者であり分担者の東北学院大学経済学部の舟島義人教授と1980年代から最近までにおけるアメリカと対世界の間で発生した貿易不均衡(Global Imbalance)の原因をウェーブレット(Wavelet)手法を用いて分析した。アメリカ国内の要因で経常収支が悪化する場合と対外要因で悪化する場合を理論的に分けて、識別を行った。またこの識別方法を用いて、どちらの要因がアメリカの経常赤字に貢献するかを分析した。研究成果に基づいて積極的にコンファレンスで研究発表も行った。6月には日本国際経済学会 第12回春季大会、8月にはThe 25th International Conference on Computational Statistics、9月には日本経済学会2023年度秋季大会で発表を行った。 12月には“Financial Stability, Impossible Trinity, and Macroprudential Policy”を韓国の中央銀行である韓国銀行の査読付きジャーナルに掲載した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナパンデミックがほぼ終息したこともあり、順調に分担者との打ち合わせもできるようになった。また研究成果を国内および国際コンファレンスで公開・発表することができるようになったので、当該プロジェクト以外の研究者とも意見交換がスムーズにできるようになった。 分担者である森田裕史准教授とまた新しい研究テーマである、PPPパズルに関連したプロジェクトが順調に進んでいる。 もう一人の共同研究者であるの舟島義人教授と既存の共著論文をほぼ完成することができ色々なコンファレンスで発表することができた。著名なジャーナルに最終投稿できるよう研究を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、2024年度も分担者達と研究打ち合わせをしながら、共同研究を続ける。オンラインだけでなく、オフラインでも積極的にミーティングを交えて研究打ち合わせを行う。具体的には、舟島教授とグローバルインバランスやウェーブレット分析を活用した研究を進める。森田准教授とは実質為替レートの決定要因など新しいプロジェクトについても共同研究を進める。 また研究成果を積極的に著名なコンファレンスで発表を行い、ジャーナルに投稿を行う。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)