Project/Area Number |
23K01610
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07080:Business administration-related
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Research Institution | University of Nagasaki |
Principal Investigator |
津久井 稲緒 長崎県立大学, 経営学部, 准教授 (00784753)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 善弘 長崎県立大学, 地域創造学部, 教授 (70530202)
舟橋 豊子 立命館大学, 政策科学部, 准教授 (70760479)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 茶産地 / CSV / ダイヤモンドモデル / 国際展開 / リーフ茶 / 情緒的価値 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、品質の高い茶産地の、CSV(Creating Shared Value)における「ダイヤモンドモデル」を明らかにし、茶業振興の打開策の一つとされる国際展開に、それがどのように機能する(している)のかを検討することにある。 ダイヤモンドモデルは、市場だけでなく地域の文化や歴史など、地域社会と深く関係し創出されている。世界的な需要増が見込まれている緑茶(リーフ茶)の国際展開を図るためには、これを明らかにし維持・強化していくことが求められる。またそれは同時に、地域(地方)消滅が憂慮される我が国において、地域社会や文化等を守り持続させていくことにもつながっている。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、品質の高い茶産地の、CSV(Creating Shared Value)における「ダイヤモンドモデル」を明らかにし、茶業振興の打開策の一つとされる国際展開に、それがどのように機能する(している)のかを検討することにある。研究初年度の計画は、研究に関する先行研究の整理、資料収集、調査方法の統一化のための打合せ(プレ調査含む)、ケース選定に基づき本格調査を実施することとして、研究を進めた。 研究計画に基づき初年度は、以下の5点の実績と、本研究の核心に示唆を与える重要な成果を得た。 まず実績については、①国際学会での発表、②国際学会誌(査読有)への投稿と採択が挙げられる。国際学会での発表と国際学会誌への投稿論文では、「情緒的価値の強化」という着眼点が評価され、発表の機会と投稿論文採択につながった。この「情緒的価値の強化」は、研究目的の「ダイヤモンドモデル」の4要素の内の一つ、「需要条件」に関わるものである。また、当初計画に加えて、現状把握のために国等へのヒアリングを先行して行うこととし実施した。具体的には、③日本茶の輸出を推進する農水省へのヒアリング調査の実施、④ジェトロ(JFOODO)へのヒアリング調査の実施である。具体的な茶産地調査としては、⑤京都府宇治市の日本茶の製造販売や海外発信を手掛ける2つの団体への調査を実施した。茶産地調査から得られた重要な成果は、本研究を開始するにあたって掲げたリサーチクエスチョンのとおり、品質の高い茶産地にはダイヤモンドモデルの4要素が揃っているという感触を得られたことである。この成果は、品質の高い茶産地に着目する本研究の方針を支えるものとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究初年度の計画に照らして、計画以上に進展したと考えられるのは、①日本茶の輸出を推進する農水省やジェトロ(JFOODO)等の機関へのヒアリング調査の実施、②国際学会での発表、③国際学会誌(査読有)への投稿・採択、の3点である。 一方で、やや遅れていると考えられるのは本格調査の実施で、日本茶の製造販売や海外発信を手掛ける2団体への調査にとどまった。これは、茶産地調査に先行して、上半期に追加で現状把握のために国等へのヒアリングを行ったため、下半期に複数の茶産地調査をスケジュール調整することが難しくなったためである。
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Strategy for Future Research Activity |
調査研究初年度の重要な成果は、本研究を開始するにあたって掲げたリサーチクエスチョンのとおり、品質の高い茶産地にはダイヤモンドモデルの4要素が揃っているという感触を得られたことである。これは、品質の高い茶産地に着目する本研究の方針を支えるものとなった。 研究メンバー間でメールやオンライン・対面での打合せを密に取りながら、引き続き計画的に研究を進めていく。
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