Set-theoretic analysis of Taiwanese ethnic and national identity
Project/Area Number |
23K01808
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08010:Sociology-related
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
石田 淳 関西学院大学, 社会学部, 教授 (40411772)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 怡蓉 大阪経済大学, 情報社会学部, 教授 (10460990)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | エスニック・ナショナル・アイデンティティ / 台湾 / ファジィ集合 |
Outline of Research at the Start |
多様かつ重層的な台湾エスニック・ナショナル・アイデンティティの現状とその構造を,エスニックメディア・言論・文化事業のフォーカル・アクターへのインタビュー調査と,集合論的分析を前提としたウェブ調査によって調べる.それらの結果を「社会的カテゴリーの集合論的分析」の枠組みにおいて分析する. これらの研究により,特異な歴史的地政学的負荷をもった台湾社会におけるアイデンティティの様相を明らかにすることができる.この成果は,台湾研究に新しい視角を提供するだけではなく,現地の人々の自己理解の刷新にも寄与しうる.さらに,社会的カテゴリーの集合論的分析という方法論上の発展にも寄与するものである.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は,歴史的経緯を異にする集団が重層的に存在する多重族群社会である台湾におけるエスノ・ナショナル・アイデンティティの現状とその構造を,集合論的分析を前提とした詳細なウェブ調査によって調べ,その結果を集合論的分析の枠組みにおいて分析することを目的とする. 今年度は,次年度の本調査実施に向けて以下のことを行った.第一に,台湾における台湾エスニック・ナショナル・アイデンティティ研究の包括的なサーベイを実施した.第二に,台湾における地理的・アイデンティティ的「周縁」に置かれる離島におけるエスニック・ナショナル・アイデンティティの現状を理解するために,中国本土と隣接する金門島において調査を実施し,戦跡の利用状況の調査,文化関係者へのインタビューを実施した.第三に,ファジィ集合分析を前提とした調査票の検討を進め,複数回のプレサーベイを実施した.そのうちある家族を対象とした調査結果を台湾社会学会年会にて報告した. また,関連する理論研究として,ファジィ・アイデンティティを前提とした居住分離のシミュレーション・モデルを構築し分析を行った.その結果,アイデンティティの強いエージェントほど定住に至りにくいこと,結果的に強いアイデンティティ同士が隣接することで,近隣の平均的ファジネスが減少する場合があることが分かった.この結果は,Journal of Computational Social Science誌上で公表した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り,台湾での在外研究の機会を最大限利用して,研究と次年度の調査に向けての準備を行った.本調査については,調査会社を選定し,調査票を確定させ次年度に実査ができる体制を作った.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は予定通り,2024年度に台湾エスニック・ナショナル・アイデンティティに関するウェブ調査を実施し,調査結果を分析して国内外の学会での学会報告や学術誌への論文投稿を行う.ただし,予算の関係上サンプルサイズは当初研究計画よりも少なくなる.その後,研究費の消化状況を見て,余裕があれば対象者の属性を絞った追加調査を行う可能性がある.
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)