Project/Area Number |
23K01849
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08020:Social welfare-related
|
Research Institution | Iwate Prefectural University |
Principal Investigator |
狩野 俊介 岩手県立大学, 社会福祉学部, 講師 (40838695)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野村 照幸 独立行政法人国立病院機構さいがた医療センター(臨床研究部), 臨床研究部, 心理療法士 (70859462)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
|
Keywords | クライシス・プラン / 精神障害 / 非自発的入院 / エンパワメント / リカバリー / 権利擁護 / 事前の共同意思決定 / 精神医療 / 共同意思決定 / 効果 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、精神医療における非自発的入院を防止する効果について、クライシス・プランの有効性を実証するものである。そのために、第1研究として、クライシス・プランによる介入研究を実施し、精神医療ユーザーの非自発的入院回数の減少・日数の短期化をアウトカムとして検証する。第2研究として、クライシス・プランを当事者と支援者が協働して用いることで当事者のリカバリー等を促進することに寄与できることを明らかにする。
|
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は,本研究課題の主たる調査であるクライシス・プランを用いた非自発的入院を防止することの有効性について効果を検証するための介入調査に向けて,クライシス・プランに関連するADM(Advance Decision Making)の先行研究について,国内外にわたって渉猟し文献レビューを行った。 その結果から,介入調査の際に,効果的にクライシス・プランを用いる際の複数の要素を導出することができた。また,現在はクライシス・プランを実施する際の複数の実施者間における忠実度の指標となる項目を検討するため,クライシス・プランを用いる際の実践内容とと実際に得られた有効性との関連を調査するために,準備を整えている段階である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
クライシス・プランの効果を検証するための介入研究を実施する上で,複数の臨床家・臨床現場との協力が必要であり,適切なクライシス・プランの用い方を広く普及啓発することに努める必要があり,そのために時間を要した。また,本研究課題の基盤となり,大きく関連する他のクライシス・プランの研究を優先して実施したことから,進展させることが困難な状況であった。 今後予定している量的調査の実施とともに研究協力者を募り,本研究課題の主たる調査として介入研究を進めていく予定である。
|
Strategy for Future Research Activity |
2024年度は,効果的にクライシス・プランを用いるための実践内容の忠実度の指標となる項目を明らかにするために,すみやかに量的調査を実施する。なお,すでに調査票の作成等を行えており,その他の必要な手続き等が整い次第,実施する予定である。 加えて,この量的調査と同時に,もしくは調査実施後に介入研究に協力が得られる臨床家・臨床機関を募る予定である。そして,共通認識のもとに調査研究を進めることができるよう研究チームを構成し,研究計画を打ち合わせていく予定である。 2025年の初頭には,介入研究を開始できるよう準備をしていきたい。その上で,介入調査期間を1年程度設け,クライシス・プランによる非自発的入院を防止できる効果について検証していきたい。
|