VUCA的課題解決に至るプログラミング的思考力を育む幼児教育用アプリケーションの開発
Project/Area Number |
23K02175
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09010:Education-related
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Research Institution | Shijonawate Gakuen Junior College |
Principal Investigator |
安谷 元伸 四條畷学園短期大学, ライフデザイン総合学科, 准教授 (00784349)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
合田 誠 四條畷学園短期大学, その他部局等, 教授 (80300292)
北村 瑞穂 大阪樟蔭女子大学, 児童教育学部, 准教授 (40353007)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
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Keywords | プログラミング教育 / 幼稚園教育 / ICT活用 / アプリケーション開発 / アプリケーションの実働データ分析 / 試作型アプリケーションの運用 / アプリケーションの実装機能評価 / 教育アプリケーション |
Outline of Research at the Start |
2023年度前半より研究協力幼稚園と協議し研究実践環境を整備する。年度の後半からは、5歳児を対象としたプログラミング教育用アプリケーションを選定し、それらアプリケーションを用いた実践、運用、評価を行うと同時に、教育用アプリケーションの開発を進める。 2024年度には試作型のアプリケーションの稼働を目指して開発を進め、先行したプログラミング教育用アプリケーションの活動や研究実践の評価等を行い作型アプリケーションに反映させる。 2025年度は試作アプリケーションの稼働試験と実践への投入を進め、今後の幼稚園等教育現場における運用評価等を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
VUCA的課題解決に至るプログラミング的思考力を育む幼児教育用のアプリケーションの研究、開発、運用、評価に向け、幼稚園教育現場をフィールドとして多角的なアプローチを進めた。例えば、園児達のタブレット端末の操作における課題の確認と整理を進め、タブレット端末の操作時における保持姿勢や操作時に用いる指の箇所で生じる問題を確認、指導における注意喚起やアプリケーションデザインがその要因となっている可能性を見出した。また、園児らが利用するアプリケーションにおいて、操作ミスを誘発するオブジェクト配置等の模索を進め、試作型アプリケーションの開発に向けた情報、状況、環境の課題や問題点の収集を重ねた。また、アプリケーションデザインに際して、園児の性差によるプログラミングなどに対する認識や受け止め方に差が生じるか、好悪の強弱があるかといった面からの調査も行い、プログラミング活動に対するバイアスが生じないコンテンツの開発を目指した。これら収集した情報やデータから園児の端末利用における課題の明確化を図り、さらに園児の操作上の課題の再現性や問題解決の方略を具現化するための疑似アプリケーションの開発、実際に園児らに操作してもらう試験的運用を開始した。開発したアプリケーションのタップ操作やドラック操作における園児の評価を通して、今後に開発を進めていくプログラミング教育用アプリケーションのモデルの検証及び実装する機能などを確認した。これらのデータはアプリケーション開発パートーナーである電脳匠工房と共有して、アプリケーション開発のための協議を重ねた。想定していなかった円高の進行や物価高によって、試作型アプリケーションの開発機材整備や開発環境等に少なからず影響が生じたものの、園での研究実践は予定通り遂行し、実践データや園児のタブレット端末操作データの収集、試作アプリケーションの開発等を計画通り進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
3カ年計画の初年度である今年度は、計画通り大阪府下の2園の幼稚園より研究協力を得て200名以上の園児を対象としてタブレットを用いた活動に取り組み、プログラミング教育用のアプリケーションを用いた年間を通した実践を遂行した。それらを通して、予定していた園児らのタブレット端末の操作データ(画像データ、ヒアリング記録、動画記録)や運用したアプリケーションの稼働状況データ、園児らの反応、画像キャプチャの収集、園児の操作を経た動作確認、そこで見られる課題の明確化等に取り組むことができた。 また、園児達がタブレット端末を操作する上で様々な円滑な活動を阻害する可能性のある要素を見出し、幼稚園等の現場でタブレットやアプリケーション運用する際に生じる課題や問題点の検証、再現性の確認、解消方略を模索した。そして、園児が利用するアプリケーションで必要となる機能及び操作上の課題の解消を目的としてHTML、CSS、JavaScriptをパッケージ化したAndoroidOSブラウザ上でも実働可能な疑似アプリケーションを開発した。このアプリケーションを園児らが使用するAndoroidタブレットにインストールした上で試験的運用を行いアプリケーションオブジェクトの配置の分析、教育現場で利用する際に実装が必要と思われる機能評価等のデータ収集を進めた。 今年度に開発したアプリケーションの運用を通して得られた知見等から次年度以降にて開発を進めていくプログラミング教育用のアプリケーションについては、クロスプラットフォームのアプリケーションの開発を目指すのではなく、AndoroidOS用のネイティブアプリケーション開発に着手することを判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
3カ年計画の中間となる次年度は、初年度と同様に2園の研究協力幼稚園でタブレット及びアプリケーションを用いた年間を通した実践を継続し、園児らのタブレット運用に関する諸データの確保及び分析と共に、開発した疑似アプリケーションやAndroid端末用に試作開発したプログラミング教育用アプリケーションの試作版が完成次第、園で行う活動等に逐次投入を行いデータ収集、評価等に取り組む。 開発を目指す幼稚園児等の発達段階に即したプログラミング教育用のアプリケーションについては、AndoroidOS用のネイティブアプリケーションとして開発する。これは、最新版と既存版でシステム差異が大きく生じる可能性のあるIOS用アプリケーションの特徴をふまえて判断したもので、クロスプラットフォームでのアプリケーション開発を進展させる場合、現在の環境以上の開発人材が必要となることが想定され、円安や物価高等の想定が難しい不確定の要素・要因が生じている状況において適切な選択ではないと判断されたためである。 開発したアプリケーションの運用を進め、園児達の評価や運用状況の確認に加え、タブレットやアプリケーションを用いて実際に指導する教員の評価、認識をアンケート、ヒアリング等で確認、データを収集、検証を進め将来的にクロスプラットフォームへの移行も見据えてアプリケーションのさらなるブラッシュアップ等に取り組む予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)