ジョブ型キャリアによる社会的地位達成と職業教育の対応戦略
Project/Area Number |
23K02207
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09020:Sociology of education-related
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
新谷 康浩 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (10345465)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
眞鍋 倫子 中央大学, 文学部, 教授 (00345323)
猪股 歳之 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 教授 (60436178)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 教育社会学 / 地位達成 / ジョブ型 / 職業教育 |
Outline of Research at the Start |
本研究はこれまでメンバーシップ型を前提として発展してきた教育社会学の「職業と教育」分野の研究において、ジョブ型職種の職業教育に対応可能な理論構築を目指すものである。既存データの再分析によって社会的地位達成におけるジョブ型キャリア(単一職種継続)の位置づけを明らかにするとともに、職業教育セクターのジョブ型キャリアに対する認識をアンケートや聞き取り調査から明らかにする。これらを統合的に検討することで、ジョブ型職業教育に適した社会的地位達成指標を探索する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究はこれまでメンバーシップ型を前提として発展してきた教育社会学の「職業と教育」分野の研究において、ジョブ型職種の職業教育に対応可能な理論構築を目指すものである。 昨年度はまず、日本の社会的地位達成の研究において「幅広い職種経験(メンバーシップ型)/「単一職種の継続(ジョブ型)」の違いが想定されてこなかったことを確認したうえで、日本的経営論の先行研究においては、職種が限定されたジョブ型的な働き方が、相対的に低い社会的地位におかれていたという側面と、専門職のようにジョブ型が選好されがちな職種もあるという二面性があることが確認できた。また学歴の有効性研究において、学ぶ内容の幅広さと社会的地位達成の間に関係があるのかどうかを想定した研究もおこなわれていないことを確認した。 そこで、両研究分野の交差に着目するために、専門職的側面とメンバーシップ的側面の両者を伴っているエンジニア養成に着目した。その端緒として高専を対象とした既存データの二次分析によって社会的地位達成におけるジョブ型キャリア(単一職種継続)の位置づけを明らかにするプロトタイプ的研究を行った。それによって高専卒業者の初期キャリアがジョブ型とメンバーシップ型に分岐する要因を探った。その結果、業種や企業規模、進学の有無、性別、卒業年など複数の要因をコントロールしても、高専在籍時の成績の高い者がジョブ型キャリアをたどる割合が多いことが分かった。これは、「学業成績が高い者が相対的に低い社会的地位についていた」可能性を示唆するものであり、社会的地位達成研究が明らかにしてきた「学業成績の高さが高い社会的地位につながる」という知見とは異なる結果であった。この知見を紀要論文にまとめた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
プロトタイプとなる高専卒業者のキャリア調査の二次分析は行ったが、学内業務多忙のため、それ以外の研究に携わる時間的余裕がもてなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
「職業教育の狭義の専門性を活かすと考えられるジョブ型キャリア(単一職種継続)が社会的地位達成においてどのような位置にあったのか」という研究上の問いについては、今回行ったプロトタイプ研究をもとに幅広い分野でこのようなジョブ型キャリアの位置づけにあったのかを、既存調査の二次分析から明らかにしていく。 また「ジョブ型教育改革がどの分野の職業教育セクターでどのように進められているのか。」や「各職業教育機関にとって、どのような社会的地位達成指標が重要と捉えられているのか」という問いを解明するために、研究協力者とともに聞き取り調査に着手する。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)